イッセー尾形の「ええよ」の一声 『スカーレット』戸田恵梨香とどんな師弟関係に?

 NHKの連続テレビ小説『スカーレット』が7週目を迎えた。火鉢の絵付け師・深野心仙(イッセー尾形)の独特なキャラクターと、絵付けに熱中する喜美子(戸田恵梨香)の姿が印象的な回となった。

 丸熊陶業にやって来た深野と出会う喜美子。気難しそうな表情で喜美子を見つめる深野だが、その表情に似つかわしくない可愛らしいくしゃみをしたり、絵付け室に入ってきた喜美子を無言で追い出したりと、変わった人物のようだ。

 丸熊陶業の社長・熊谷秀男(阪田マサノブ)は深野について「日本画を描いてはった立派な先生」と説明するが、喜美子は「立派な……?」と訝しげな表情を浮かべた。

 社長は、絵付けをやってみたいという喜美子を紹介すると、深野は飄々とした様子で受け入れた。絵付けの体験がすんなり決まり、喜美子は大喜び。弟子の池ノ内富三郎(夙川アトム)と磯貝忠彦(三谷昌登)から絵付けの流れを一通り教わると、喜美子はさっそく火鉢に絵を入れることになった。

 喜美子をすんなり受け入れた「ええよ」のひと言や2人の弟子とのやりとりから、深野がとてもマイペースな人物なのだとわかる。第7週初日では、その掴み所のない性格から「立派な先生」らしさは感じにくい。しかしイッセーの肩の力が抜けた演技は、深野の描くのびのびとした絵のタッチにつながるところがある。絵を描くのが大好きな喜美子にとって、深野との出会いが重要な出来事になるのだろう。

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