ロバート・レッドフォードとシシー・スペイセクのキスシーン 『さらば愛しきアウトロー』本編映像
ロバート・レッドフォードの俳優引退作『さらば愛しきアウトロー』より、本編映像が公開された。
本作は、16回の脱獄と銀行強盗を繰り返し、誰ひとり傷つけなかった74歳の紳士フォレスト・タッカーのほぼ真実の物語。舞台は1980年代のアメリカ。紳士的な犯行スタイルで、銀行強盗と脱獄を繰り返す銀行強盗フォレスト・タッカーの事件を追うジョン・ハント刑事は、一度も人を傷つけず2年間で93件もの銀行強盗を成功させた彼の仕事ぶりに魅了され、仕事に疲れるだけの毎日から逮捕へ向けて再び情熱を取り戻す。フォレストが堅気でないと感じながらも、心奪われてしまった恋人もいた。そんな中、フォレストは仲間と共に金塊を狙った大仕事を計画する。
本作で俳優を引退するレッドフォードが主人公フォレスト・タッカーを演じるほか、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレック、『キャリー』のシシー・スペイセク、『ダーティ・グランパ』のダニー・グローヴァー、『コーヒー&シガレッツ』のトム・ウェイツらが共演。『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』のデヴィッド・ロウリーが監督を務めた。
今回公開された本編映像は、フォレスト・タッカーと最後の恋人ジュエルのロマンティックなキスシーン。レッドフォード演じる伝説の強盗犯フォレスト・タッカーと、子供たちがすでに独立し、夫にも先立たれたスペイセク演じるジュエルが数回目のデートの帰りに、彼女の家まで送るシーンだ。フォレストが名残惜しそうな雰囲気で、ジュエルに「おやすみ」と別れを告げる。ジュエルも別れ際、玄関の扉越しにフォレストをしばらく見つめたまま扉を閉める。フォレストが車のドアを開けた瞬間、その音を聞いたジュエルがすぐさま玄関の扉を開けて見つめ合い、次の瞬間にキスを交わす。ジュエルは目を輝かせ、微笑みを浮かべながら、タッカーが去るまで見届け、しばらく感慨に耽る様子が描かれている。
また、本編映像とあわせて、北大路欣也(俳優)、光石研(俳優)、蓮實重彦(映画評論家)、戸田奈津子(字幕翻訳者)ら著名人11名からのコメントと一番好きなレッドフォード作品のタイトルも公開された。6月26日からは、映画公式サイトにて、これまでのレッドフォード出演作品から「あなたの忘れられない一本」の過去作人気投票を実施。投票者の中から抽選で1名に21作品のBlu-ray/DVDセットがプレゼントされる。
コメント一覧
安藤優子(キャスター)
微笑みながら銀行を襲うとんでもなくセクシーな老人強盗犯。どんなことがあっても「足を洗えない」レッドフォード自身がそこにいる。
一番好きなレッドフォード作品:『アンカーウーマン』
おすぎ(映画評論家)
82歳になったレッドフォードだからこそ、演じることが出来た役を美事に演じきっています。ということはこの作品は、“映画、大好きな人”は、必見なのであります。とにかく、楽しく、痛快に見られます!!
一番好きなレッドフォード作品:『追憶』
北大路欣也(俳優)
夢と理想を追い楽しく人生を送るアウトロー。
老いを背負いながらも絶対に足を洗おうとしない頑固者、老いらくの恋にも男の艶と深い味わいがある。
ラストシーンの後ろ姿に、その魅力に心を鷲掴みにされました。
一番好きなレッドフォード作品:『明日に向って撃て!』
坂上忍(俳優)
こんなイカした銀行強盗犯だったらついついお金を渡してしまうかも
叱られてしまうかもですが、最後の最後まで「捕まらないでくれ!」と心の中で叫んでいました
そして、ロバート・レッドフォードさん引退するなんて言わないでください!
一番好きなレッドフォード作品:『明日に向って撃て!』『スティング』『大統領の陰謀』
戸田奈津子(字幕翻訳者)
映画史に名をとどめる「天下の二枚目」にして、
人間の心のひだを繊細に描いた名監督ロバート・レッドフォード。
彼のすべてが浮き上がってくるこの作品は、
世界の映画ファンが愛した「希代な映画人」への美しい讃歌だ。
一番好きなレッドフォード作品:『愛と哀しみの果て』
長嶋有(作家)
クライマックスがないのに盛り上がる不思議な強盗映画。追われて自分を取り囲むパトカーのサイレンが黄昏によく似合うことが分かった。
一番好きなレッドフォード作品:『スニーカーズ』
蓮實重彦(映画評論家)
レッドフォードにもまして、ほどよく年老いたシシー・スペイセックの魅力に心を動かされた。
その一点において、このD・ロウリーの新作は、『運び屋』を超えている。
一番好きなレッドフォード作品:『スパイ・ゲーム』
ピーコ(ファッション評論家)
人を傷つけたりしないスマートな銀行強盗がレッドフォードにピッタリ!立姿が若々しくて引退なんて勿体ないくらいに素敵です。
一番好きなレッドフォード作品:『追憶』
町山智浩(映画評論家)
『明日に向って撃て!』『スティング』……レッドフォードが演じてきた反逆の軌跡が、この映画には刻まれている。その顔の皺のように。
一番好きなレッドフォード作品:『コンドル』
みうらじゅん(イラストレーターなど)
ロバート・レッドフォードの顔に刻まれた木目のようなシワがカッコイイですよね。’70年代、随分と映画を観ましたが、加齢をさらなる魅力に昇華出来る人が本当のスターなんだと思いました。こりゃ、誰もがレッドフォードに惚れちゃうわけです。
一番好きなレッドフォード作品:『追憶』
光石研(俳優)
強盗に、なんでこんなにホッコリするんだろ!最高!
ロケもセットも美術も衣装も!もちろん撮影も!
ダニー・グローヴァーの役やりたい。
てか、レッドフォード引退させていいの、みんな!!
一番好きなレッドフォード作品:『スティング』
■公開情報
『さらば愛しきアウトロー』
7月12日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:デヴィッド・ロウリー
出演:ロバート・レッドフォード、ケイシー・アフレック、シシー・スペイセク、ダニー・グローヴァー、トム・ウェイツ
原作:『THE OLD MAN AND THE GUN』デイヴィッド・グラン
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド
2018年/アメリカ/英語/93分/シネマスコープ/カラー/原題:The Old Man & the Gun/日本語字幕:齋藤敦子
Photo by Eric Zachanowich. (c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved
公式サイト:longride.jp/saraba/