「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『コンフィデンスマンJP ロマンス編』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、リアルサウンド映画部のピュアガール担当・大和田が『コンフィデンスマンJP』をプッシュします。

『コンフィデンスマンJP』

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』を劇場で鑑賞してから、力が抜けきってしまい映画館に一度も行けなかったGW。今年の楽しみな映画がなくなってしまった喪失感を取り戻してくれたのが『コンフィデンスマンJP』だ。

 昨年、フジテレビの月9枠で放送されたドラマ版『コンフィデンスマンJP』は、『リーガル・ハイ』『デート〜恋とはどんなものかしら〜』などを手がけた脚本家・古沢良太による痛快コメディ。常識はずれの天才詐欺師“ダー子”(長澤まさみ)、お人好しな詐欺師“ボクちゃん”(東出昌大)、ベテラン詐欺師“リチャード”(小日向文世)ら3人のコンフィデンスマン<信用詐欺師>たちが、あらゆる業界を舞台に欲望にまみれた人間からお金をだまし取る。

 ドラマの続編となる映画だが、ドラマを観ていない方がむしろ、思いっきり騙される爽快感が気持ち良いはず。やはり10話にも渡ってドラマを楽しんできた筆者にとしては“騙される”のはもう分かっていることだったため、ドラマを観ていなかったらもっと新鮮な気持ちで物語の展開に興奮しただろうなと、羨ましとさえ感じてしまっているので、MCUなどのような予習は必要ない。安心して映画館に向かって欲しい。

 ちなみにドラマでは、騙されっぱなしの仕掛けはもちろん、土器作り中にレキシの曲が流れたり、山田孝之のほんの数秒ゲスト起用、長澤に対して東出に「ガッキーだったらな」と言わせてしまうセリフなどたくさんの笑いのネタが仕込まれてきた。今回の劇場版もコメディがベースではあるのだが、「ロマンス編」と題されている通り、恋愛模様が大きく描かれる。ストーリーの内容以上に、その恋愛要素の大部分を役者の演技、表情が担っていた印象があり、新感覚のロマンス作品に感じた。

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