有村架純、岡田健史&町田啓太に別れを告げる 『中学聖日記』物語は3年後へ

 そんな晶の思いを気にかけながらも、聖は教職を辞めて、勝太郎と共に大阪へ向かうことに。その知らせを聞いた晶は、最後と言わんばかりに聖の元へ自転車を走らせる。そんな晶に呼応するように、今まで冷静さを保っていた律も勝太郎に電話をかける。「河合はもっといい男なの! あんたが好きなの!」「なのに河合、今のままじゃ2人を引き離すだけの嫌な男になっちゃう」「河合、いいの? このままで」今までのクールな律とは異なる、熱のこもった告白は、吉田の演技も相まって、律の衝動が伝わるものになっていた。恋の当事者にしか、2人の結婚が間違っていることは分からないのだ。

 それでも聖を乗せて、車を走らせる勝太郎だが、その後を晶は自転車で追い続ける。ボロボロになりながらも聖を呼び続ける様は、今までの『中学聖日記』でも、もっともエモーショナルなシーンと言えるだろう。そんな晶を見て、「このままじゃ結婚できない」と勝太郎に車を止めてもらった聖だが、どんな時も“いい人”であり続けた勝太郎も「(こんな状態になったのは)誰のせいだよ!」「ならこの先1人になって全部失くせばいい」と思いを吐露する。その発言は、聖と晶は出会うべきではなかった2人であり、その禁断の恋は悲劇であるということを示唆させる。そして、聖は晶の元へも向かわず、勝太郎の元も去り、全てを決心したかのように1人で歩いていくのだった。

 そしてドラマ終盤ではなんと、「そして、僕は18になった」という晶のナレーションとともに3年後の晶の姿が映し出される。今後の『中学聖日記』は、聖と晶の恋が終わった3年後を描いていくのだ。次回予告では「末永(聖)? 誰だっけ?」という、衝撃的な晶の発言も飛び出している。本当に、聖と晶の恋はこのまま悲劇で終わるのだろうか? 『中学聖日記』から最後まで目が離せない。

(文=島田怜於)

■公開情報
火曜ドラマ『中学聖日記』
TBS系にて、毎週火曜22:00~23:07放送
出演:有村架純、岡田健史、町田啓太、マキタスポーツ、夏木マリ、友近、吉田羊、夏川結衣、中山咲月
原作:かわかみじゅんこ『中学聖日記』(祥伝社フィールコミックス)
脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、竹村謙太郎、坪井敏雄
主題歌:Uru「プロローグ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/chugakuseinikki_tbs/

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