『隣の家族は青く見える』インタビュー

松山ケンイチが語る、夫婦のバランス 「片方が落ち込んでいたら片方が楽しい方に連れていく」

「大事なのは自分の人間性」

ーー大器について、自分と似ているところやいいなと思うところはありますか?

松山:僕自身が夫像としてこういうのいいなと思う部分を大器は全部持っています。夫婦って、これから2人で道を作っていかなければいけないけれど、その中でもいろいろな問題が発生してくる。そうした中で、例えば、一方が落ち込んでいたら、一方が楽しいことをして気持ちを持ち上げたりしながら、バランスを取っていく。そういう夫婦が僕にとっては理想です。お互いが負に入ることはなく、片方が落ち込んでいたら片方が楽しい方に連れていくようなバランス感覚が、大器と奈々には備わっているので、それはすごくいいなと僕も思います。

ーー松山さんにとって家族やパートナーはどういう存在ですか。

松山:僕が独身であっても、考え方次第では「幸せ」と思えるけれど、家族がいると無理していろいろ考えなくても、「今この時間は幸せだな」と思えたり、「恵まれた環境にいるんだな」と実感させられます。だから、そういう意味でも家族やパートナーは大事な存在だし、これからも大事にしていかなければいけないなと思います。実際、子どもを通してや妻との会話の中で何かを考えさせられることは結構あるんです。余分なものがどんどん削ぎ落とされていくし、もらうことはすごくたくさんあります。

ーー過去には「父親であることも一生をかけて役作りしている」と発言していましたね。

松山:仕事と一緒で、分からないことがあったら、調べたり考えたりすることは絶対必要だと思っています。ただ、どちらにせよ大事なのは自分の人間性なので、まずこの自分の命をどう使いたいのかを考えるのは止めたくないです。その考えをベースに、父親の役も芝居で演じている役も作っていけたらなと思います。

(取材・文・写真=大和田茉椰)

■放送情報
木曜劇場『隣の家族は青く見える』
フジテレビ系にて毎週木曜22:00から放送
出演:深田恭子、松山ケンイチ、平山浩行、高橋メアリージュン、北村匠海、眞島秀和、真飛聖、野間口徹、伊藤かずえ、高畑淳子、橋本マナミほか
脚本:中谷まゆみ
プロデュース:中野利幸
演出:品田俊介、高野舞
制作:フジテレビ第一制作室
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/tonari_no_kazoku/

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