広瀬すず、10代最後の奮闘 『anone』で見せる“少女”からの脱却に注目

 本作が『Mother』、『Woman』につづく第三弾ということで、社会派ドラマとして期待しないわけにはいかないだろう。両作を支えたベテラン・田中裕子や、同じく坂元脚本の『それでも、生きてゆく』や『最高の離婚』(ともにフジテレビ系)の中心に立っていた瑛太が、本作を、そして広瀬を、脇から支えるのは頼もしい。その中で、広瀬のシリアスな演技に期待が集まるのも、また当然のことである。

 広瀬は、10代最後の連ドラ主演の抱負について、発表時に「10代は少女といわれる時期でもあると思います。今の自分だからこそ見える世界、感じられる感覚を大切にしたいな、と思います。初めて連ドラの主演をやらせていただいたのが16歳で、日本テレビ(学校のカイダン)だったので、そのご縁がすごくうれしくて、今回も大切に演じられたらいいな、と思います」と語っていた。20歳を迎えるこの2018年は、今のところ『ちはやふる -結び-』『ラプラスの魔女』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の公開も控えているが、本作で幸先の良い出だしとなるか。10代最後の奮闘を、見守っていきたい。

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。

■放送情報
『anone』
日本テレビ系にて、1月10日(水)スタート 毎週水曜22:00〜放送
出演:広瀬すず、田中裕子、瑛太、小林聡美、阿部サダヲ、火野正平
脚本:坂元裕二
演出:水田伸生
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:次屋尚
制作協力:ザ・ワークス
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/anone/

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