KAT-TUN中丸雄一『マッサージ探偵ジョー』がシュールすぎる! “マッサージ推理”の斬新さ

 KAT-TUN中丸雄一主演の土曜ドラマ24『マッサージ探偵ジョー』(テレビ東京系)が、4月8日にスタートした。緩く、痛快なサスペンスコメディドラマである本作の最大の魅力は、何と言っても中丸演じる矢吹原丈、通称“ジョー”のシュールなキャラクターだ。

 人間嫌いの出張マッサージ師ジョーは、体に触れれば全てがわかる卓越した能力の持ち主。ジョーは、その持ち前の能力で事件を解決していく。見せ場は、探偵ドラマの醍醐味と言える解決シーンだ。ジョーは、容疑者にマッサージをさせてくれと訴え、うつぶせにして全員を床に寝かす。そこからジョーは、「気海、中脘、壇中、太陽、印堂、四神総!」と、自分自身のツボを押し、人が変わったように”マッサージ探偵”へと変身するのだ。困り顔でウジウジとした性格のジョーは、もうそこにはいない。容疑者たちの体を揉みほぐすと、「事件の謎がほぐれました!」と決め台詞を言い放ち、推理シーンへと突入する。犯人となる決定的証拠を言い当てると「それがこの事件のツボだ!」と、ジョーは親指を立て視聴者をカタルシスへと誘う。探偵ドラマには決め台詞が必須だが、推理とマッサージをここまで上手く掛け合わせたドラマが登場するとは、誰も予想できなかったはずだ。

 本作のプロデューサーである稲田秀樹は、『マッサージ探偵ジョー』が構想5年で実現した作品だと記者発表会(http://www.tv-tokyo.co.jp/yomu/special/912/)で明かしている。『マッサージ探偵ジョー』は、殺人事件に主人公が巻き込まれながらも、推理し犯人を追い詰める、という探偵ドラマの基本フォーマットを踏襲しながら、”マッサージで謎を解く”というユニークな設定が活かされた作品だ。その先人へのリスペクトなのか、オープニングの演出はSNSを中心に話題を呼んだ。

「この世にはこれまで様々な探偵が生まれてきた。頭脳は大人の小学生探偵、じっちゃんが有名な高校生探偵、実に面白い天才物理学者、ほかにも古本屋、記憶障害、鍵マニアに0.1%足りない弁護士。なんでも探偵にすればいいもんじゃない! だが、しかし性懲りもなくまた新たな探偵が生まれようとしていた!」

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