川口春奈は少年漫画ヒロイン向き? 『一週間フレンズ。』の“絶対的美少女”感

 大きく違うことは、典型的少女漫画の軌道に乗っている『好きっていいなよ。』では、自分の決めたルールや、おとずれる試練に自分から乗り越えていくというヒロインの成長があるのに対し、『一週間フレンズ。』では、そのままでありつづけるヒロインに、男主人公が成長していくということにある。その部分でも、明確に少女漫画と少年漫画の違いが現れているのだ。

 いずれにしても、近づきがたい美少女としてのイメージを維持しつづけている彼女だからこそ絵になるのだろう。その点では、もしかすると少女漫画よりも少年漫画のヒロインに向いているのではないだろうか。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■公開情報
『一週間フレンズ。』
全国公開中
監督:村上正典
脚本:泉澤陽子
原作:葉月抹茶『一週間フレンズ。』(ガンガンコミックスJOKER/スクウェア・エニックス刊)
主演:川口春奈、山崎賢人、松尾太陽、上杉柊平、高橋春織、古畑星夏、伊藤沙莉、甲本雅裕、国生さゆり、岡田圭右(ますだおかだ)、岩瀬亮、戸次重幸
配給:松竹株式会社
(c)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会
公式サイト:ichifure.jp

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