エドワード・ヤン『クーリンチェ少年殺人事件』リマスター版公開へ 東京国際映画祭プレミア上映も

 『クーリンチェ少年殺人事件』のデジタル・リマスター版が、10月25日より開催される第29回東京国際映画祭<ワールド・フォーカス部門>でプレミア上映されることが決定。また、2017年には劇場公開されることも決定した。

 本作は、『恐怖分子』『ヤンヤン 夏の思い出』のエドワード・ヤン監督が1991年に発表した青春映画。1960年代の台湾・台北を舞台に、不良グループ同士の抗争や、夜間中学に通うスーと少女ミンとの恋模様などを描き出す。『レッドクリフ』シリーズ、『黒衣の刺客』のチャン・チェンが主人公のスー役を演じている。

 BBCが1995年に選出した「21世紀に残したい映画100本」には台湾映画として唯一選ばれ、2015年に釜山映画祭が選出した「アジア映画ベスト100本」では第7位に選出されるなど、世界各国で高く評価されながら、日本では初上映以来25年間、観る機会がほとんどなかった。今回のデジタル・リマスター版の上映時間は3時間56分に及ぶ。なお、第29回東京国際映画祭でのプレミア上映は、1991年の発表から25年を記念したもので、劇場公開される2017年は、ヤン監督の生誕70年、没後10年の節目となる。

■公開情報
『クーリンチェ少年殺人事件』
第29回東京国際映画祭<ワールド・フォーカス部門>にて上映
2017年、角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
監督:エドワード・ヤン
出演:チャン・チェン、リサ・ヤン、チャン・クオチュー
1991年/台湾/236分
配給:ビターズ・エンド
(c)1991 Kailidoscope
※タイトルのクーリンチェは「牛」偏に「古」+嶺街

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