森川葵、野村萬斎主演『花戦さ』ヒロイン役に決定 「すごく集中して撮影に臨めたと思います」
野村萬斎が主演を務める映画『花戦さ』に、森川葵がヒロイン役で出演することが発表された。
本作は、鬼塚忠の小説「花いくさ」を、『地下鉄(メトロ)に乗って』『起終点駅 ターミナル』の篠原哲雄監督が映画化した時代劇エンターテインメント。戦乱の時代が終わりを告げようとしていた16世紀後半を舞台に、時の権力者である豊臣秀吉の乱心に、花僧・池坊専好が刃ではなく花をもって仇討する模様を描く。池坊専好役の野村萬斎をはじめ、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、 佐藤浩市らが出演する。
このたび出演が発表された森川葵が演じるのは、原作では描かれていない映画オリジナルのヒロイン、天才絵師“れん”。戦国の世に生きる少女で、ある出来事から人に対して心を閉ざしてしまうが、野村演じる専好に助けられ、少しずつ変化していく役柄だ。森川は、『ごちそうさん』『天皇の料理番』などで知られる本作の脚本家・森下佳子の強い推薦により抜擢されたという。れんが劇中で描く画は、自身の作品が大英博物館に所蔵展示されるなど世界で活躍する現代アーティスト・小松美羽が担当する。
あわせて、森川演じるれんと、花僧を演じるにあたって坊主姿になった、萬斎演じる池坊専好の劇中写真も初公開されている。
森川葵 コメント
京都に来て、すごく集中して撮影に臨めたと思います。これまでおしゃべりな役が多かったのですが、今回は表情のお芝居で勝負するのがすごく楽しみでした。なるべくちょっとした表情や目の演技で表現するようにしました。大先輩方に囲まれて、とても不安ではありましたが、実際現場にきたら楽しく毎日撮影することができました。萬斎さんの演技を見て、時代劇でも、もっと自由に色んなことにチャレンジしてみていいんだ、堅苦しくなり過ぎなくていいんだ、ということを学びました。
野村萬斎 コメント
(髪型に関して)去年の初めから短い状態が続いていましたが、今はまるで高校球児の様ですね。専好さんは花に魅入られた天才的な人で、とらえどころのない天真爛漫さは上手く表現できたと思います。生け花は初めてでしたが、花と対峙するのは楽しい時間でした。花と狂言は限られたものの中で表現するという点は似ていると思います。森川さんとは初共演です。普段は、ハキハキしてますが、カメラの前では何とも言えない不思議な色気や一種のカリスマ性を感じました。役柄としても、花と絵、それぞれのアーティストとして触発・尊重しあえる同志的な関係を演じられたと思います。
■公開情報
『花戦さ』
2017年全国公開
出演:野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市、高橋克実、森川葵
原作:鬼塚忠「花いくさ」(角川文庫刊)
監督:篠原哲雄
脚本:森下佳子
音楽:久石譲