『キャロル』MoMAでNYプレミア開催 C・ブランシェットとR・マーラが対照的なドレス姿で登場

ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラ Rob Kim/Getty Images

 トッド・ヘインズ監督最新作『キャロル』のニューヨークプレミアが11月16日(現地時間)に行われ、ヘインズをはじめ、主演のケイト・ブランシェットとルーニー・マーラ、カイル・チャンドラー、ジェイク・レイシー、サラ・ポールソン、脚本を担当したフィリス・ナジーらが登場した。

 11月20日のアメリカ公開を目前に、物語の舞台でもあるニューヨークで行われた本作のプレミアは、映画会社が主催し映画館で行われる通常のハリウッド映画のプレミアとは異なり、アカデミー賞を開催する団体である映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催。会場のニューヨーク近代美術館(MoMA)には、プレミア上映を待ち望む大勢のファンと、世界中から集った報道陣が詰めかけた。

 主演のケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが会場に登場すると、会場からは歓声が沸き起こる。ケイトは、ウエストから背中までの大胆なカッティングとドレープが印象的な芥子色のドレス、ルーニーは、首元から袖がレースで切り替えられた、ブラックレザーのドレスで登場。2人は手をとりあい和やかに談笑しながら、プレスのフォトコールやファンの声に応えた。

 ケイトは本作について、「不幸せな結婚生活を送る人妻キャロルが、娘のクリスマスギフトを買いに訪れた百貨店で、テレーズという店員と出会う物語なの。生まれて初めて本当に人を好きになる、狂うほどに人を愛するという、普遍的なラブストーリーであることに、性別も何もかも超えて共感できる。それがこの映画の最大の魅力だと思うの」とコメント。ルーニーは「ケイトと共演することが決まったとき、最初は本当に怖かった。だって、彼女は本当に私のアイドルだったから。彼女の出演する全ての映画を映画館に観に行き、ただ彼女に憧れて女優の道を選んだのだから」と、ケイトとの共演が決まったときの心境を明かした。

 『キャロル』は、1952年のニューヨークを舞台に、フォトグラファーになる夢を抱きながら、高級百貨店のおもちゃ売り場でアルバイトをしているテレーズ(ルーニー・マーラ)が、娘へのプレゼントに人形を探していたキャロル(ケイト・ブランシェット)と出会い、関係を深めていく模様を描いたラブストーリー。日本では、2016年2月11日より公開となる。

■公開情報
『キャロル』
2016年2月11日(木・祝)より、全国ロードショー
監督:トッド・ヘインズ
出演:ケイト・ブランシェット、ルーニ・マーラ
原作:河出文庫「キャロル」パトリシア・ハイスミス著
配給:ファントム・フィルム
(c)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:http://carol-movie.com/

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