水嶋ヒロは世界で活躍できるか? 海外ドラマ『GIRLS/ガールズ』起用から考察
人気海外ドラマ『GIRLS/ガールズ』のシーズン5に、俳優の水嶋ヒロが出演することが決定し、話題となっている。主演女優でプロデューサーでもあるレナ・ダナムが監督・脚本・製作総指揮を手掛けた同作は、ニューヨークで暮らす20代女性の赤裸々な体験をリアルに描き出したストーリーで、エミー賞をはじめ数々の賞にノミネートするなど、全米で最も注目されているドラマだ。
今回、同作で日本ロケを行なうにあたり、幼少期を海外で過ごした経験があり、英語が堪能であることから、水嶋ヒロが抜擢されたとのことだが、識者はどう見ているのか。映画・海外ドラマライターの今祥枝氏に話を聞いた。
「かつての海外映画/ドラマでは、日本人の役は日系のアメリカ人やアジア人が演じることが多かったですが、近年は日本人の出演が増えてきました。その筆頭は、『HELIX -黒い遺伝子-』『エクスタント』などにレギュラー出演した真田広之さんで、日本人の比率が増加したのは彼の活躍も影響していると思います。最近では、祐真キキさんが『Heroes Reborn』に出ることが決まりました。アメリカでは基本的に、ほとんどの作品はオーディションで配役が決まります。母国語が日本語である日本人が、そのオーディションを勝ち抜くのは非常に大変で、だからこそ日本人俳優が海外ドラマに出演するのは、まさに"抜擢"と言えます。祐真キキさんなどは、そうした中で頭角を表してきました。一方、水嶋ヒロさんの場合は、レナ・ダナムがロケハンをした際に、日本のプロダクションにオファーをかけて、推薦されたと聞いています。また、撮影場所も日本で、アドバンテージがあります。そう考えると、水嶋ヒロさんのケースは"幸運だった"ともいえるのでは」