泡坂妻夫のデビュー50周年記念 伝説の名作『亜愛一郎の狼狽』新装版が創元推理文庫より刊行
泡坂妻夫のデビュー50周年を記念し、代表シリーズの第1巻『亜愛一郎の狼狽【新装版】』が10月22日に東京創元社の創元推理文庫より刊行された。
主人公の亜愛一郎(ああいいちろう)は、雲や虫を被写体にする青年カメラマン。長身で端麗な顔立ちだが、立ち振る舞いはなぜか三枚目という人物である。しかし、ひとたび事件に遭遇すると、独特の論理を展開して並外れた推理力を発揮する。
本書には、第1回幻影城新人賞佳作入選作であり、著者のデビュー作でもある「DL2号機事件」をはじめ、「右腕山上空」「曲った部屋」「掌上の黄金仮面」「G線上の鼬」「掘出された童話」「ホロボの神」「黒い霧」の全8編を収録。解説は権田萬治と法月綸太郎が担当する。
なお、シリーズ第2弾『亜愛一郎の転倒』は2027年1月、第3弾『亜愛一郎の逃亡』は2027年4月に刊行予定となっている。
著者の泡坂妻夫は1933年東京生まれ。76年に「DL2号機事件」が第1回幻影城新人賞佳作となりデビューした。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、82年『喜劇悲奇劇』で第9回角川小説賞、88年『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞、90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。『湖底のまつり』『煙の殺意』『しあわせの書』『生者と死者』など多数の著作で知られる。奇術界でも著名であり、69年に石田天海賞を受賞した。2009年没。
■書誌情報
『亜愛一郎の狼狽【新装版】』
著者:泡坂妻夫
価格:1,100円(税込)
発売日:2026年10月22日
出版社:東京創元社(創元推理文庫)