「日本の新幹線」地図からひも解くと何が見えてくる? 全10路線120駅、歴史や秘密など知識欲を満たす一冊
1964年10月1日に開業した東海道新幹線は、観光やビジネスで多くの人々に利用されてきた。60年間で、約68億人が利用したとされている。そんな新幹線の「路線」「駅」にまつわる秘密や、「歴史」を地図を使ってひも解く書籍『地図で読み解く日本の新幹線』が、2024年9月9日に発売される。
本書は、鉄道アナリストの川島令三氏が監修。川島氏は東海道新幹線開業前から新幹線に関わり、数多くの著書を持つ鉄道専門家だ。日本の新幹線に関する基礎知識から始まり、路線や駅に隠されたエピソード、そして新幹線の歴史を深く掘り下げて解説している。例えば、東海道新幹線と東北新幹線の直通運転の計画、米原~京都駅間の実距離が在来線より長い理由、日本一の速度を誇る区間の秘密、さらには新幹線に踏切がない理由や例外的に設置された場所の謎など、知識欲を刺激する内容が満載となっている。
また、「新幹線の東京駅」が実は別の場所に設置される予定だった話や、「政治駅」として知られる岐阜羽島駅と浦佐駅の背景、高架線路に地上駅がある理由など、駅にまつわる興味深いエピソードも紹介されている。さらに、新幹線の歴史についても、成田新幹線が幻に終わった理由や、上越新幹線の起点が新宿駅だった可能性、東海道新幹線がJR西日本の運営になる予定だった事実など、あまり知られていないエピソードが多数掲載されている。巻末には、歴代新幹線車両の横顔を紹介する付録もあり、鉄道ファンや歴史に興味のある人々にとって、見逃せない一冊となっている。新幹線ファン必携の一冊、ぜひチェックしてみよう。
【写真】「空港建設反対のあおりで幻に終わった成田新幹」など気になる紙面
■書誌情報
タイトル :地図で読み解く日本の新幹線
監修 :川島令三
定価 :1,980円(本体1,800円+税)
判型・総頁数:B5変形・144P
発売日 :2024年9月9日