さらに、浴場に「ウォータースライダー」を作ったことも。平和になり人口が増えたローマで、子どもも楽しめる浴場が必要だと考えたルシウスは、現代で見たウォータースライダーを大理石を使って再現した。斬新な浴場は話題を呼んだが、却って大人の方が夢中になってしまうというハプニングがあったことも記しておこう。

　ほかにも寒冷地・パンノニアへ赴任したアエリウス・カエサルのために木樽で作った移動式風呂を作ったり、浴場だけでなく「温泉街」まで作ってしまったりと、日本から数々のヒントを持ち帰りローマ人のお風呂事情を豊かにしてきたルシウス。続編では一体どんなお風呂が登場するのか、非常に楽しみだ。