A.B.C-Z、ありったけの“L.O.V-E”を届けた東京公演 「離」で示したグループの現在地と15周年への期待
A.B.C-Zが9月30日にリリースした10thアルバム『The Way of L.O.V-E』を携えて開催中の全国コンサートツアー『A.B.C-Z Concert Tour 2026 The Way of L.O.V-E』。10月14日の大阪公演を皮切りに、名古屋、東京を巡り、11月24日の福岡公演まで4都市全9公演を予定している。
タイトルに掲げたように、橋本良亮、戸塚祥太、五関晃一、塚田僚一の4人が、A.B.C-Zとしてありったけの“L.O.V-E”をストレートにファンに届けた。本稿では10月31日に東京ガーデンシアターで行われた東京公演の模様をレポートする。
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「マジマジック」「Just Romantic!」、情熱的なステージを披露
開演3分ほど前から会場に響く「A.B.C-Z」コール。会場が暗転すると、ブルーや赤の照明がステージを照らす。繊細かつ激しく響く鍵盤の音色。メンバーの登場に歓声が上がったのも束の間。「Irresistible Love」では、橋本の伸びやかな歌声を皮切りに、4人の声が会場を満たしていく。胸に手を当てるなど、歌詞に込めた思いを噛みしめるように歌い上げるメンバー。1曲目からA.B.C-Zの甘い歌声に酔いしれるバラード曲で釘付けにした。
そこから一転。振り切るように世界観を変え、フラッシュのような閃光を浴びながら「マジマジック」へ。橋本の「Hey! みんな今日は楽しむよ!」の叫びに呼応するオーディエンス。会場のボルテージは早くも最高潮に。メンバーの衣装も丈や形で個性を出した煌びやかなスーツスタイルで魅了。さらに炎やスパークラーなどの演出も相まって、情熱的なステージで夢中にさせた。
A.B.C-Zのライブではすっかりお馴染みとなった「Just Romantic!」では、五関の煽りによってオーディエンスが「action!」「L.O.V.E」と声を放つなど、ペンライトの揺れとともに只ならぬ一体感に包まれた。A.B.C-Zのセンスが注ぎ込まれたEDM「FORTUNE」では、戸塚が下手へ、橋本が上手へと広がり、塚田が「ひとつになろう!」と呼びかけるなど会場を巻き込みながら盛り上げ、縦揺れのペンライトが物語るようにさらなる高揚感に包まれた。
ここから衣装をがらりと変え、箔押しの煌びやかかつ上品なスタイルに。それぞれの衣装の形に個性が宿っていた。「リクツジャナイ」では万華鏡のようなグラフィックや赤いバラの映像をバックに、A.B.C-Zの情熱的なダンスで魅了した。
囲み取材で語った「マジマジック」の広がりとファンと育てる愛
MCでは、五関が「皆さん声出てますね!」と感心した様子で話し始めると、メンバーも「すごい」「これはすごい」と嬉しそうに口々に語り、前半を振り返った。途中、ペンライトを使う演出があったのだが、一部の客席はモニターが見えないことからメンバーがガイドをすることになっていた。しかし、一部で上手く伝えきれていなかったことを省みて次に活かそうと前向きに切り替える一幕も。そんな姿からも、ファンとの時間を大切にしようとする彼らの姿勢と誠実さが伝わってきた。
A.B.C-Zがグループ新体制となった2024年より展開してきた「守破離」の集大成として「離」を描いた今回のツアー。1年ぶり通算10作目となるフルアルバムでは、ミクスチャーリバイバルを踏襲したサウンド構成で、新体制3度目の本ツアーで“現在の A.B.C-Z”を体現。どれだけ時代が変化しようとも、変わらずそこにあるのは人々の“愛”。そんなことを随所から感じた。
開演前に行われた囲み取材では、今SNSを中心に話題を集める「マジマジック」の神々しいビジュアルを使用したパネルをバックにメディア取材に応じた4人。
ライブの見どころを聞かれると、五関は「もうとにかく今の現在進行形のA.B.C-Zを見せた上で、僕たちが今できるありったけの持ってる L.O.V-Eをお客さんにぶつけるのがテーマですね」とコメント。
また、A.B.C-Zならではの、見る者を釘付けにするカオティックな世界観の「マジマジック」のMVには、1万件以上のコメントが寄せられ、その中には“ご利益報告”も集まっていると言う。そんな人気の高まりに五関は、このパネルはスタッフがパワースポットとして用意したものだと説明し、「YouTubeとかの動画のコメントで見られるのは、“良席”、いい席が当たったとか、今度誰々のライブ行くのでいい席当たりますよねみたいなコメントはよく見ますけどね(笑)」と紹介した。そんな反響が寄せられていることについて、五関は「僕は全然。僕から発信しちゃうと怪しくなっちゃうので(笑)」と控えめ。
また、塚田は「僕は今さっき競馬で3連単当てて、38万3000円ぐらい当てちゃいました」と説得力のあるご利益報告をして、「『マジマジックパワー』ですね」と笑顔を見せた。一方、橋本は「個人的には特にないですね(笑)」とクールに。戸塚は帯状疱疹が治ったと報告するなど、それぞれのコメントで取材陣を楽しませた。
改めて、5000万回再生という大きな数字を噛みしめた4人。五関は「いろんなミームとかで皆さん盛り上がっていただいたり、そういう広がりが僕たちとしては初めてだったのですごくうれしかったです」と頬を緩ませた。
また、リポーターから“愛”について聞かれると、戸塚は「皆さんと会える時間」として、「こうやってステージの上に立てる時間だったりするんでね。もう全部の L.O.V-Eが詰まってますよ。自分の人生は L.O.V-Eをするためにあったんだなっていうのが改めてわかりました」とコメント。
今作へと繋がる3rd EP『THE WAY』というタイトルは、戸塚がラジオで話したのがきっかけだと五関が紹介。戸塚は「もうL.O.V-Eで埋め尽くしたいですよ。地球をね」と大きな愛をぶつけた。塚田は「ファンの人たちがより可愛いなって思う瞬間がたくさんあります」と今回のツアーで感じたことを話し、一生懸命さやストレートな“好き”を感じる場面があると感慨深げ。
橋本は「やっぱり触れ合いですよね」と切り出し、「A.B.C-Zの良さってやっぱり客席を降りて皆さんを喜ばせるっていうのがテーマとしてあるので。会場によってもA.B.C-Zさんだったら客席に降りてもいいよっていう許可が出るぐらい。お客さんのマナーがすごくいいんです」と誇らしげに語った。「お客さんにも助けられているし。お客さんのおかげで、いろんなバリエーションのステージングができるので。お客さんからの愛をもらっているなって思いますね」と噛みしめるように続けた。
そんなトークの通り、コンサートでは客席に降りてファンとの触れ合いの時間をたっぷりと設けていたのが印象的。向けられる笑顔や手の振り一つひとつに応えようとするメンバー。ファンもまた品のある対応で4人のパフォーマンスを楽しむなど、リスペクトと愛のパワーを感じるひと時だった。
長い月日をかけて醸成してきた、ファンとの特別な時間。2027年2月1日からのデビュー15周年イヤーを迎えるにあたり、特報第一弾として約10年ぶりの写真集の発売。さらには『A.B.C-Z CONNECTION Vol.3』の開催、3作のEPのリリース、TBS系での特番の放送決定を知らせるなど、“これからの予定”という特大のファンサービスをプレゼントした。