HR/HMファンから称賛の嵐! MICHAEL SCHENKER、POWERWOLFらが起こす熱狂 『FULL METAL JAPAN』徹底レポ

 ヨーロッパ、ブラジル、日本から世界をまたにかけて活躍するハードロック/ヘヴィメタル(以下、HR/HM)バンドが集結した新たなメタルフェス『FULL METAL JAPAN 2026』が、10月24日および25日に神奈川・ぴあアリーナMMにて初開催された。

 本フェスは世界最大級のメタルフェス『Wacken Open Air』の魂を受け継ぎ、HR/HMの熱狂を日本へと届けることを目的としたもの。24日のDAY1にはMICHAEL SCHENKER GROUPをヘッドライナーに迎え、STRATOVARIUS、LOVEBITES、VANDENBERG、Gus G. & RONNIE ROMEROの5組が出演。25日のDAY2は初来日となるPOWERWOLFと、エドゥ・ファラスキ(Vo)&キコ・ルーレイロ(Gt)といった過去のメンバーもゲスト参加するANGRAをダブルヘッドライナーに、LOUDNESS、PRETTY MAIDS、HIBRIA featuring Iuri Sanson & Renato Osorioの5組が名を連ね、ピュアメタル度の高いステージが2日間にわたり展開された。

■ DAY1(10月24日)

ガス・G. & ロニー・ロメロ

 DAY1の幕開けを飾ったのは、FIREWINDのメンバーであり、かつてオジー・オズボーンとも活動をともにしたギリシャ出身のガス・G.(Gt)と、MICHAEL SCHENKER GROUPやRITCHIE BLACKMORE'S RAINBOWなど名だたるバンドで活躍したチリ出身のロニー・ロメロ(Vo)のコラボステージ。ガス・G.のテクニカルなプレイが光るインストナンバー「Steel Burner」で幕を開けると、続いてロニーが加わり、双方のオリジナル曲のほかBLACK SABBATH「The Mob Rules」やRAINBOW「Kill The King」といったロニー・ジェイムズ・ディオ(Vo)歌唱曲、昨年亡くなったオジーへのリスペクトを込めた「Bark At The Moon」や「War Pigs」といったHR/HMクラシックナンバーのカバーも飛び出し、早くも来場客を大興奮させることに成功した。

VANDENBERG

 続くVANDENBERGは来年音楽活動50周年を控えたオランダ出身のエイドリアン・ヴァンデンバーグ(Gt)による集大成的内容で、久しぶりの来日公演に臨む。フェス用にコンパクトにまとめられたセットリストは、エイドリアンがかつて在籍したWHITESNAKEの名曲群とVANDENBERG名義での代表曲を織り交ぜたもので、マッツ・レヴィン(Vo)の艶やかなボーカルと、時にフラッシーに、時にブルージーに奏でるエイドリアンのギターが会場の空気を掌握。名バラード「Burning Heart」からWHITESNAKE「Still Of The Night」へと繋ぐ終盤含め、終始クライマックスのような構成で観る者を楽しませてくれた。

LOVEBITES

 DAY1唯一の日本勢であるLOVEBITESは、先ごろ2027年のライブ活動を休止することを発表したばかりで、現状これが年内最後のフェスでのステージとなる。そういうこともあってか、彼女たちのライブが始まる前からメンバーの名前をコールする声が客席から飛び交う一幕もあった。しかし、「The Hammer Of Wrath」から勢いよく始まったステージには湿っぽさはまったく感じられず、今春に実現させた初の日本武道館公演以降の勢いをそのままに、新旧の代表曲を次々にドロップ。asami(Vo)が「今日は今年の夏に出演した『Wacken』の熱量を上回るつもりです!」と宣言すると、コール&レスポンスを交えた「Raise Some Hell」などで会場の空気をひとつに束ねるなど、実にLOVEBITESらしいやり方で自身のステージを全うした。

STRATOVARIUS

 90年代から日本でも高い人気を誇るフィンランド出身のSTRATOVARIUSは、2023年の『LOUD PARK 23』ぶりの来日公演。初期の代表曲「Speed Of Light」から始まったステージはまさにオールタイムベストと呼ぶべき内容で、ティモ・コティペルト(Vo)の伸びやかな歌声と鉄壁なバンドアンサンブルで、メタルヘッズたちを魅了していく。最新アルバム『Survive』(2022年)のタイトルトラック「Survive」ではオーディエンスのシンガロングが華を添えたほか、クラップで一体感を生み出す「Paradise」、イェンス・ヨハンソン(Key)が奏でるリフで大合唱が湧き起こる「Black Diamond」など、曲を重ねるごとに会場の熱気は高まっていき、ラストナンバー「Hunting High And Low」ではスクリーンに日本とフィンランドの国旗が表示されバンドと日本のファンの絆を示す場面も用意。60分があっという間に感じられる濃密なステージを提供してくれた。

MICHAEL SCHENKER GROUP

 『FULL METAL JAPAN 2026』DAY1を締めくくるのは、今年1月のソロ名義に続く来日となるマイケル・シェンカー(Gt)率いるMICHAEL SCHENKER GROUP。定期的に日本を訪れているシェンカーだが、同名義での日本公演は2012年3月以来のこと。今回は80年代から定期的にバンドに関わってきたロビン・マッコーリー(Vo)をシンガーに迎え、往年の代表曲から最新作『Don't Sell Your Soul』(2025年)までの楽曲をベスト選曲でステージに臨んだ。

 ステージ後方を埋め尽くすマーシャルアンプの壁の前にシェンカーが姿を現すと、「Hello, everybody! Are you ready?」を合図に「Looking For Love」からライブはスタート。フライングVを抱えたシェンカーはソリッドなリフやメロウでしなやかなソロを交えながら、終始ご機嫌な様子を見せる。また、「On And On」では絶妙なトーンコントロールで存在感を示すほか、「Attack Of The Mad Axeman」ではスライドバーを使用した官能的なプレイも披露するなど、今年1月に71歳の誕生日を迎えた今も圧倒的な“神”ぶりを発揮してみせた。ライブ終盤にはかつてのバンドメイトであるロニー・ロメロが「Assault Attack」を歌唱するサプライズも用意され、ラストはお馴染みのUFOナンバー「Doctor Doctor」で全19曲/約100分におよぶステージを終えた。

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