乃木坂46 5期生、“強み”が次々と個人仕事へ 井上和、五百城茉央、奥田いろは、池田瑛紗に見る4年の変化
池田瑛紗と井上和、“自分の表現”がグループの外へ
東京藝術大学に在学しながら乃木坂46として活動する池田瑛紗は、2025年に自身初となる個展『Wings:あひるの夢』を東京・神保町のNew Galleryで開催。10月31日からは『Wings:あひるの夢-Fukuoka-』として福岡で巡回展がスタートする。個展では、番組や大学で培ってきた知識や感性を、自身の作品として形にし、外に向けて発信する機会になったと言える。その一方で、『小峠英二のなんて美だ!』(TOKYO MXほか)では2022年からレギュラーを務め、美術にまつわるさまざまな作品や作家に触れてきた。
なかでも特徴的なのが、乃木坂46の公式ブログに綴ってきた言葉をモチーフに作品を制作していることだ。日々の出来事やその時々の感情を記してきたブログは、池田にとって乃木坂46で過ごしてきた時間の記録でもある。それらを美術作品へと変換することで、アイドルとしての経験そのものが新たな表現へとつながっている。東京藝術大学で美術を学びながら、乃木坂46のメンバーとして活動してきた池田だからこそ生み出せる表現とも言えるだろう。
井上和の場合は、加入当初から注目されてきた歌声がグループ外のステージにもつながっている。10月29日に開催される『MTV VMAJ 2026』では、r-906の「匙ノ咒」をソロで歌唱予定。昨年の同イベントでも稲葉曇の「リレイアウター」をひとりで披露しており、今回で2年連続となる。
乃木坂46では「おひとりさま天国」「チートデイ」などの表題曲でセンターを務め、『新・乃木坂スター誕生!』ではジャンルの異なるさまざまな楽曲に挑戦してきた井上。グループの中心で歌う経験を重ねる一方、外部の音楽イベントではひとりの歌い手としてステージを任される機会も生まれている。
さらに、11月6日公開のオリジナルアニメーション映画『GROTESQQQUE-グロテスク-』では、3編のうち『ノクターン~このグロテスクな夜に~』のアヤメ役を担当することが決定している。また、2年続けて『MTV VMAJ』でソロ歌唱を任されていることに加え、こうした活動の広がりを見ても、グループの外で着実に表現の幅を広げる姿は、乃木坂46を牽引する存在としても実に頼もしい。
加入直後から5期生は歌唱力や絵、楽器、演技など、それぞれの特技を紹介する機会が多かったが、当時は一人ひとりのキャラクターを知るための要素でもあった。それが4年以上の活動を経た現在では、五百城のように複数の得意分野がひとつの仕事で交わったり、奥田のようにひとつの分野で出演を重ねたり、池田や井上のようにグループ外でも自分の強みを発揮する機会が増えている。
6期生が加入したことで、5期生は乃木坂46のなかで先輩としての役割を担うようになった。グループを支える立場へと変化していく一方で、外に目を向ければ、それぞれの名前で仕事をする機会も着実に増えている。グループで培ってきた経験を外の仕事へと繋げ、そこで得たものをまた乃木坂46へ持ち帰る。そんな循環が生まれていくことで、5期生一人ひとりの存在感は、これからさらに大きくなっていきそうだ。