神山智洋(WEST.)、初ソロツアーで告げた「芸能界にいる僕の使命」 出会いと歩みを束ねた“INPUT⇄OUTPUT”

 神山智洋(WEST.)初のソロツアー『Tomohiro Kamiyama 1st LIVE TOUR 2026 INPUT⇄OUTPUT』が開幕した。2026年7月1日、自身の33歳の誕生日に、1stデジタルシングル「G.O.D.」のリリースをもってソロプロジェクトを始動した神山。彼は、9月1日、自身が作詞・作曲を手掛けた楽曲が多くを占める1stアルバム『INPUT⇄OUTPUT』をリリースし、9月18日より、同作を掲げた全国ツアーへと繰り出した。今回は、9月18日に Zepp Haneda(TOKYO)で開催された初日公演の模様をレポートしていく。

原点と“宝物のような出会い”を辿るステージ

 長きにわたり芸能界のど真ん中に身を置きながら、絶えず“INPUT”を重ね、アイドルとして、アーティストとして、変化/進化し続けてきた神山が、ソロとしてのステージ上で、いったいどのような“OUTPUT”を紡いでいくのか。自身が作詞・作曲を手掛けた曲、名だたるアーティストからの提供曲、憧れの先輩グループのカバー曲、WEST.の楽曲などから成る全18曲のセットリストが展開された今回の公演は、そうした壮大な問いに対するひとつの答えのようなライブだった。歌、ラップ、ダンス、作詞・作曲、ギター演奏、振付をはじめとした多彩なスキルを総動員した約2時間にわたる渾身のステージについて、以下、当日披露した楽曲について触れながらレポートしていくので、これからツアーに参加される方はご注意を。

 開演前のオープニングムービーでは、"神ちゃんの相棒"のオリジナルキャラクター・Beatyが登場。その声優を担当したのは、8月まで舞台で共演していた宮野真守だ。注意事項が伝えられたあと、「最高の思い出をつくろう!」という高らかな呼びかけとともに、いよいよライブがスタートした。

 1曲目は、ソロプロジェクトの幕開けの号砲「G.O.D.」。ステージ上の巨大スクリーンが左右に開き、神山が中央から登場。そして、自身が作詞・作曲を手掛けた同曲を、力強い歌、エッジーなラップ、優雅なダンスをもってして、唯一無二のライブパフォーマンスへと昇華させていく。中盤から合流したダンサーを堂々と統べていく姿も頼もしい。

 続いて、梅田サイファーがプロデュースを手掛けた「No Filter」へ。神山は、まるで常識や固定観念をはじめとしたあらゆるフィルターを越えていくよう、多彩なラップスキルを駆使して内なる自分自身を全解放していく。その気迫たるや。次の「All or Nothing」では、B-BOYの躍動的なブレイクダンスとともに、ワイルドかつパワフルなパフォーマンスを通して会場を容赦なく沸かしていく。圧巻のオープニングパートだった。

 続いて、神山の歴史を辿るセクションへ。芸能界に憧れを持つきっかけとなった「TAKE ME HIGHER」(V6)、オーディションで歌った「ノーマター・マター」(KAT-TUN)、ジュニア時代のユニット・TOP Kidsとして披露していた「No Control」(KinKi Kids)、ジュニア時代のユニットのオリジナル曲「ジゴロイズム」(7WEST)をメドレー形式で披露。その後、神山は、ダンスと芸能界との出会いこそが、自身にとって"人生を変える宝物のような出会い"であったと振り返った。そして、「皆さんの中の宝物のような出会いと重ねながら聴いてください」と呼びかけた上で、自身が作詞・作曲を手掛けた「Just like dancing」を披露した。事務所への入所、ジュニア時代の研鑽を含めたあらゆる経験が、現在の神山の表現の源泉となっていることが改めて伝わってくるセクションだった。

 花村想太(Da-iCE)との共作曲「自分に甘く」では、天井のミラーボールが煌びやかに回転する中、観客が振りをばっちり決める。その光景を前にした神山は、次のMCパートで、観客に向けて「来てくれて本当にありがとう」「皆さんの人生のアルバムの中に少しでも輝かしい思い出をつくってもらうことが、芸能界にいる僕の使命だと思っているので」と真摯に伝えた。

 その後、宮野真守がBeatyの声優を担当することになった経緯などが明かされ、ジュニア時代のソロ曲「虹色の歌」からライブが再開する。同曲は、神山いわく「この世界に入って初めていただいた曲」であり、ライブで披露されるのは2014年以来約12年ぶり。33歳になった今の神山が歌うことで、一つひとつの言葉が新しい輝きや深みを帯びているように感じられた。続いて、2年前に天国へと旅立った愛犬への想いを歌った自作曲「虹の橋の麓で」を、サポートキーボーディストとの2名編成で披露。「caféine」では、ダンサーが合流し、妖艶な世界観が現出する中でチルなフィーリングが届けられていく。前までの展開とのギャップを含め、改めて、神山の表現の幅広さを思い知る流れだった。

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