HONEST BOYZ®︎が描く一人ひとりの“第一歩” EXILE NAOTOとSWAYが語る『ダンバトオーディション』の裏側
HONEST BOYZ®︎が7月11日、デジタルEP『First Step』をリリースした。
タイトル曲は、プロダンスリーグ・D.LEAGUEに来季から参戦する新チーム「LDH SCREAM」のメンバーを決めるオーディション番組『ダンバトオーディション - DANCE BATTLE × AUDITION -』のテーマ曲。ディレクターを務めるEXILE NAOTOが目の当たりにした候補生たちの奮闘と、自身の原点を重ね合わせたリリック〈TOPまで/遠くまで〉が心に残る。
これまで“趣味の延長線”として活動してきたHONEST BOYZ®︎は、本作を機にかつてない熱量で動き出しているという。そこでグループの転機、EP制作、そして『ダンバトオーディション』の舞台裏をEXILE NAOTOとSWAYに語ってもらった。(小池直也)※取材は6月に実施。
NAOTOのダンス人生とも重なり合う「First Step」
――デジタルEP『First Step』のリリースおめでとうございます。リード曲は『ダンバトオーディション』でも印象的だった、あの楽曲ですね。
NAOTO:「番組のテーマ曲を決めよう」とSWAYと話していて、生まれたのが「First Step」という曲でした。主役である候補生たちがダンスで夢を掴む一歩目を踏み出した、ということを自分たちの経験も彼らに投影させています。
SWAY:LDH SCREAMのディレクターとしてNAOTOさんが関わることはHONEST BOYZ®︎にとって転機でしたね。
NAOTO:これまでHONEST BOYZ®︎は頻繁に動いていたグループではなくて。気楽というか、肩の力が抜けてる感じのグループだったんです。7年目にして一番忙しいという(笑)。
――制作についても教えてください。
SWAY:NAOTOさんと相談しながら、DOBERMAN INFINITYのP-CHOさんにも混ざってもらい、リリックを作りました。当時オーディションが始まったばかりで、ダンス未経験の人たち含めた若者たちが“一歩目”を踏み出す勇気にNAOTOさんが衝撃を受けていたんですよ。
NAOTO:もう応募してきただけで一歩目を踏み出してると思ったね。
――ひとりで踊っていたNAOTOさん自身の過去も重ねているとか。
NAOTO:やっぱりダンスは孤独な時間が多いですね。練習だってひとりですし。ひたすらスタジオで鏡と向き合う日々。そこから一歩目を踏み出したから僕は仲間と出会えました。
『ダンバトオーディション』も各候補生が一人ひとりから始まってます。それからライバルが仲間になっていく、という展開は自分のダンス人生と同じで。そういうストーリーをSWAYとP-CHOさんがリリックに落とし込んでくれたんです。
SWAY:ソロツアー『NAOTO PRESENTS HONEST HOUSE 2024』のときにNAOTOさんがストリートから三代目 J SOUL BROTHERS、EXILEになるまでのヒストリーを「THIS IS MY HISTORY」でラップさせてもらったことが大きかったです。あれでNAOTOさんのファーストステップを書かせてもらったことと、何かを始めた人は僕を含めて誰もが通る道なので「First Step」のリリックはスムーズに書けました。
――〈TOPまで/遠くまで〉というパンチラインについてはいかがでしょう。
NAOTO:強いワードですよね。短くてシンプルでピタッとハマる言葉を考えるって難しいじゃないですか。こんなに韻も踏みつつ、サビとして候補生たちにも響くフレーズはない。日に日に愛着が増してます。
SWAY:この部分はスタジオで生まれたんです。最初はP-CHOさんがトップラインを宇宙語で歌って、後から日本語を刻みました。
NAOTO:ふたりが仕上げていく様子を横で見ながら、「めっちゃいいじゃん!」と。
SWAY:P-CHOさんは本当に音楽博士で、新譜からオールドスクールなものまで精通してるんですよ。僕もソロ曲で最初に聴いてもらうくらい。
――続く〈Yessir〉もインパクトがあります。候補生たちが踊りながら叫ぶ姿も印象的でした。
NAOTO:あれは別に「一緒に歌え」とか言ってないのに、みんな言うんですよ(笑)。
SWAY:チーム感がありますよね。でも他の候補としては〈First Step〉〈Two Step〉という歌詞もあったんです。
NAOTO:でもやっぱり最終的に〈Yessir〉が強いなと。
SWAY:これに関しては『ダンバトオーディション』だから採用されたかもしれない。
NAOTO:〈TOPまで/遠くまで〉と僕が言って、みんなが応答しているような感じだよね。
――Ashleyさんを客演に迎えた理由も知りたいです。
SWAY:女性ボーカルが必要だと探していたんですよ。彼女は昔から知っていて、最近はABEMAオリジナルドラマ『警視庁麻薬取締課 MOGURA』や『木梨レコード』に出演したりと活躍してますね。めっちゃバイブスがいい。
NAOTO:3曲目に収録されているリミックス「First Step -FINALROUND-」は7月11日の最終審査をイメージして、Ashleyちゃんのバースが増えてますね。あとはD.LEAGUEのラウンドでチームが入場するときにSWAYがMCをするんですけど、LDH SCREAMのときはどうなるかと考えた口上も加わってます。
「Popcorn feat.RIEHATA, 遠藤翼空&山本光汰 from KID PHENOMENON」はダンサーに優しい一曲
――カップリングには、オーディションの3次審査で使われた「Popcorn feat.RIEHATA, 遠藤翼空&山本光汰 from KID PHENOMENON」も収録されています。
NAOTO:こちらは5月に配信リリースしているし、ある程度は聴いてもらえてると思うので、4曲目にExtra size版を収録しました。高校生のダンス部の子に向けて、そのままダンストラックとして使えるリミックスになってます。
今はアプリなどで簡単になりましたが、昔は曲をダンス向けに編集するのって難しかったんですよ。機材を使わないといけなかったし、下手したらテープを切って繋げる必要があった。全然スムーズにならないんですよ。あれは最悪だった(笑)。いつも「3、4分にまとまった編集版があったらな……」と思っていたので。
SWAY:NAOTOさん、打ち合わせでもまったく同じことを言ってましたね(笑)。この4曲目に関しては全国のダンサーたちに対しての優しさだと思います。
NAOTO:このまま文化祭とかで使ってもらって構いません。