『THE FIRST TAKE』といえば一発撮りの緊張感が見どころのひとつだが、一方で徹底して引き算した環境でその真価を炙り出す試みでもある。今回のHANAのようにダンスパフォーマンスを“封印”してなお、聴衆を魅了する歌唱を届けられたという実績は、彼女たちにとっても大きな自信に繋がったのではないだろうか。その証拠に、パフォーマンスを終えたHANAからは「『THE FIRST TAKE』でしかできないことをたくさんさせていただき、また新たな『ROSE』が届けられたのではないかと思います」というコメントが告げられ、手応えのほどを窺わせた。

　醜い世界で、棘だらけでも泥だらけでも気高く咲く「ROSE」――HANAを象徴する楽曲に、より強度と説得力を持たせることに成功した今回の『THE FIRST TAKE』は、彼女たちの成長の軌跡として長く視聴され続けるに違いない。

※1：https://charts.youtube.com/charts/TopVideos/jp/weekly