2024年の稲垣は、新しい地図を広げて以来、初めて香取、草彅とともに3人で音楽番組『with MUSIC』（日本テレビ系）への出演も果たした。リリースしたソロ新曲「SEASONS」は稲垣のお気に入りのアーティスト、TENDREが書き下ろした作品だ。また、今年は『THE　TRAD』に新たな事務所TOBEにて新たな道を開拓している三宅健がゲストに登場したこともあった。そこではコンサートなどでの共演を約束する場面も。ソロとしてさまざまなアーティストとの繋がりを広げながら、年々パワーアップしていく。そして、いつかとんねるずのようにファンが待ち望んできたステージを……という夢を思い描くことを許してほしい。そうした夢が先の見えない未来への活力になるのだから。

　「いやー、まだスタジオのこの熱気が。あんな空気作れる？　本当にお元気で。すごいね、ノリさんのパワーが！」と木梨が去ったあとに、率直な感想を述べていた稲垣。途中、木梨が「フジテレビの大きな音楽番組に出る」と口をすべらせて、「また言っちゃった、怒られるよ」と稲垣がツッコんだ場面も。そんないろんな意味で心臓が高鳴った時間だった。

　きっと、スターとはそういうことなのだろう。会うことでアドレナリンが放出される。そして、未来に希望を持つことができる。「大人っぽくしてる場合じゃないなって思った、僕。まだまだ元気に！」と稲垣は締めたが、木梨もまた稲垣と久しぶりに会えて活性化されたものがあったはずだ。そして、そんなふたりの再会に、我々もまたワクワクとさせられた。時の移ろいとともに環境や形は変わっていくが、スターとしての変わらぬパワフルな姿でいてくれる“SMAP”と“とんねるず”が、令和の時代も私たちを元気づけてくれている。