また、抜群のリズム感と力強いラップで強面ラッパーな印象のあるChangbinだが、「RACHA LOG」ではムードメーカーとしてその場を盛り上げていく様子を見ることができる。なかでも、Ep.06ではボウリングの趣味が合うHyunjinに対して、いかに趣味を理解し合えるカップルがうまくいくかと話したあと、「だから僕と付き合ってみない？」と熱烈な告白を披露。これにはHyunjinも「口説くのがうまいね」と笑ってみせる。最後は2人だけのスローガン「ヒョ・ニ・ビ・ニ、よしっ！」を作り、そのあとのスケジュールを楽しくこなす流れを作っていた。

　一方、そのHyunjinはEp.04でSeungmin（スンミン）、I․N（アイエン）と共に漢江でピクニックをしていると、「すごくかわいい」と子犬を見つけて嬉しそうな顔に。そして「あの短い脚であんなに……スキズ（Stray Kids）みたい」とまさかの自分たちの姿を重ねたのだ。しかし、これはちょっとした言い間違いだったようで「僕たちは身長は低いけど、脚が長く、全員顔が小さいんです」と笑って訂正。一見するとクールに見えるHyunjinだが、実は子犬のような愛らしさがあると実感する一幕だった。

　3RACHAの一員であるHANは、作詞をはじめとした音楽的才能に溢れた人材。Ep.05ではカラオケで見事な高音パートを歌い上げる場面もあり、そのマルチなスキルはまさにオールラウンダー。そんなHANはバラエティの神様にも愛されているようで、Ep.02のBang Chan、Hyunjinとのボウリング対決では、寝そべった体勢で両手で転がすという独特なフォームを披露し、まさかのストライクという奇跡を起こす。またEp.05でHANが怖い話をしているときにカメラが偶然落下するなど、“持ってる“展開が彼にはつねにつきまとうのだ。

　そして、楽曲で唯一無二といえる強烈な低音ボイスが印象的なFelix（フィリックス）は、ふわふわとした行動を取る“天使キャラ“としてもファンを翻弄する。Ep.01では自分が頼んだアイスティーと、Seungminのアイスアメリカーノの違いがわからないと、Seungminのいない間に盗み飲み。すると、顔をしかめてみせるのだが、なぜか「悪くない」とまた一口。掴めそうで掴めない、Felixの予想外な行動は見ていて飽きない。

　そのアイスアメリカーノを飲まれてしまったSeungminは、努力家で礼儀正しい印象だ。しかし、そんな優等生のSeungminのちょっぴり抜けているところが見えるのも「RACHA LOG」の良さ。Ep.01でFelixとI․NとPCゲームをしているときに、おやつとしてラーメンを頼んでしまうのだ。しかも「このタイミングでラーメンが届いたらダメだ」と言ったそばから届くというタイミングの悪さ。それでも店員から両手で受け取り、必死に隙を見て食べる真面目な姿が実にいじらしい。

　メンバーから溺愛されるマンネ（末っ子）、I․Nは、可愛らしい第一印象に反して「RACHA LOG」では、たくさん食べる頼もしい一面を見せる。また、Ep.01のゲームでも落ち着いたプレーを見せるなど、冷静な性格の持ち主だ。「赤ちゃん扱いされたくない」なんて言うのも納得、と思いきやEp.05のカラオケで締めに韓国の人気アニメ『ポンポン ポロロ』のオープニングテーマを熱唱していた場面には、大いに笑わせてもらった。一緒に歌ったHAN、Lee Knowも大盛り上がりだが、その映像がバッサリと切られる編集もまたStray Kidsらしい笑いでクスッとさせられる。

　知れば知るほど、魅力が次々と見つかるStray Kids。一人ひとりの個性や隠れた魅力が見えると、音楽作品とのギャップがまた楽しい。今度は、どんな「RACHA」でその飾らない姿を見せてくれるのか。次の更新を楽しみに待っている。