LE SSERAFIMが8月31日、グループ初のワールドツアー『2023 LE SSERAFIM TOUR ‘FLAME RISES’』の日本・東京公演を国立代々木競技場 第一体育館にて開催した。

　多彩な楽曲を披露するメンバーの高いパフォーマンス力に終始圧倒されつつ、MCで時折見せるキュートな表情に魅了されたり、ウェーブや掛け声などを通じて、FEARNOT（ピオナ／ファンの総称）とメンバーとの交流を楽しんだりと、LE SSERAFIMの魅力をさまざまな角度から堪能できたように思う。本稿ではその様子の一部を切り取り、ライブレポートとしてお届けする。

　平日夜にも関わらず、大勢のファンで埋め尽くされた国立代々木競技場 第一体育館。各々が公式ペンライトを片手に、目を輝かせながらステージ上のスクリーンを見つめて開演の瞬間を待つその姿は、今日の公演にかけるファンの熱量がいかに大きいものかを物語っていた。

　そして、開演時間となり暗転した会場。8月23日に発売された日本2ndシングル'UNFORGIVEN'より「UNFORGIVEN (feat. Nile Rodgers) -Japanese ver.-」のMVがスクリーンに流れ始めると、会場からははち切れんばかりの歓声が。赤や黄色に染まったペンライトが揺れ動き、さらには楽曲に合わせたファンの大合唱も始まり、メンバー登場前から会場のボルテージが一気に高まっていく。

　映像が終了すると、ファンが各メンバーの名前を呼び、その登場を待ちわびる熱い声が続々と沸き起こる。すると、会場が一瞬のうちに真っ暗になり、オープニング映像へ。大きな拍手と歓声の中でスクリーンが中央から割れるように開いていくと、KIM CHAEWON、SAKURA、HUH YUNJIN、KAZUHA、HONG EUNCHAEの5人がせり上がった舞台上に登場し、「The World Is My Oyster」で公演のオープニングを飾った。モノクロの衣装に身を包んだメンバーが、射抜くような視線を会場に向け、一人ずつステージの背後へと背面からダイブ。その衝撃のパフォーマンスに会場が息をのみながら本編の開始を待っていると、期待値が最高潮に達したところで床に寝そべった5人が再登場。1曲目が予想できた会場からは改めて大きな歓声が沸き起こり、一糸乱れぬダンスとクールな歌唱で「FEARLESS - Japanese ver. -」をパフォーマンスした。

　その後、次々と雰囲気の変わるステージに見惚れていると、グループ初の日本オリジナル曲「Choices」を披露。続くMCでは、パフォーマンスした楽曲の紹介とともに、日本2ndシングル'UNFORGIVEN'より「ジュエリー (Prod. imase)」をメンバーがアカペラで歌唱し、ファンの「あの曲が聴きたい」という想いに応える一幕も見られた。

　また、中毒性の高いサウンドが印象的な「ANTIFRAGILE -Japanese ver.-」も披露された。メンバーのキレのあるダンスとともに、楽曲に合わせた会場のコールも大きく響き渡り、同曲のパフォーマンスはこの日最大級の盛り上がりを見せていった。

　そして、SAKURAから公演が終わりに近づいていることが告げられると、KIM CHAEWONの呼びかけでメンバー一人ひとりが東京公演を振り返った挨拶を行い、本編ラストのパフォーマンスへ。会場から自然と沸き起こる大歓声と曲に合わせたかけ声の中で「Eve, Psyche & The Bluebeard’s wife」と「UNFORGIVEN (feat. Nile Rodgers) -Japanese ver.-」を披露し、会場を熱狂の渦に巻き込んで本編が終了した。