今年は、2月から放送されていた『BOYS PLANET』や、6月からスタートしたHYBE主催のガールズオーディション『R U Next？』、韓国の人気ボーイズグループ・NCTの新チーム誕生過程を追う『NCT Universe：LASTART』など、K-POPアイドルのオーディションが盛り上がりを見せている。

　さらに、7月21日からはNiziUを輩出した『Nizi Project』のシーズン2の配信がスタートし、JO1やINIを輩出した『PRODUCE 101 JAPAN』のシーズン3も秋からスタートするなど、まだまだ勢いは止まらない様子。

　そんな大盛況を見せるオーディション番組から一体どんな才能が発掘されたのか？　今回は、2023年上半期に話題となったK-POP関連オーディションを振り返ってみたいと思う。

韓国オーディション史上初　外国人メンバーが1位となった『BOYS PLANET』

　2023年上半期に注目された韓国オーディション番組といえば、今年の2〜4月に放送された『BOYS PLANET』は外せないだろう。

　放送前から、PENTAGONのHUI（フイ）やCiipherのKEITA（ケイタ）、UP10TIONのXIAO（シャオ）やHWANHEE（ファニ）、芸能活動経験があるキム・ジウンなど、すでにデビュー経験のある練習生が多数参加していることで話題に。番組がスタートした後も目を奪われるステージパフォーマンスや練習生たちが切磋琢磨しながら成長していく姿など、数々の記憶に残る名場面が誕生した。

　そして、これまで自国の練習生が最終順位1位とデビュー後のセンターを飾ってきた韓国オーディションの前例を打ち破り、中国人メンバーのZHANG HAO（ジャン・ハオ）が1位を獲得したことも大きな反響を呼んだ。

　そんな『BOYS PLANET』から選ばれた9人によるボーイズグループ、ZEROBASEONE（ZB1）は、デビュー前から『KCON JAPAN 2023』出演や、デビューアルバムが予約注文段階でミリオンセラーを達成するなど、多くの期待と関心が寄せられていた。

　また、惜しくもデビュー組に入れなかったものの、番組内で実力や魅力を発揮して人気を集めたメンバーたちによる派生グループが結成されることも発表されている。このほか、番組で注目を集めた練習生がファンミーティングを開催するなど、『BOYS PLANET』は多くのダイヤモンドの原石たちに輝くチャンスを与えたきっかけとなった。

話題のHYBE発ガールズオーディション『R U Next？』

　そして、6月30日から放送が始まった『R U Next？』も、初回放送後にTwitterで番組の略称である「アユネク」が日本トレンド入りするなど、早くも大きな反響を集めている。

　番組は、参加者22人が、アイドルになるための7つの必須条件が盛り込まれたサバイバル関門を1つずつクリアし、最後まで残ることができた6人がデビューできるという仕組みだ。

　K-POP人気楽曲のカバーステージを披露するという最初のミッションでは、ITZY「DALLA DALLA」と(G)I-DLE「TOMBOY」を披露したチームがその完成度の高さで話題となっている。日本人練習生のイロハとモカは早速ダンススキルの高さを見せつけ、同じく日本人練習生でLE SSERAFIMの候補メンバーだったルカもデビューへの強い想いで印象を残した。

　まだ序盤ではあるものの、これから練習生たちがどのような成長を遂げ、誰がLE SSERAFIMやNewJeansに続くHYBEの新星ガールズグループの一員になるのか、楽しみなところだ。