これ以外にもアメリカを拠点に活動するソウル出身のラッパー、REI AMIの名前は『セーラームーン』の登場人物である火野レイ（セーラーマーズ）、水野亜美（セーラーマーキュリー）の2人の名前を掛け合わせて名付けられたという。アメリカのZ世代に強いインスピレーションを与えるレーベル・88risingにピックアップされたことでも注目を集めるREI AMIは、自身のInstagramに『セーラームーン』の作画をオマージュしたようなフライヤーを掲載している。

　注目したい存在は、日本発で世界での活躍を目指すLDHの5人組ガールズグループ・SG5だ。『セーラームーン』からインスパイアされた5人組は、史上初の“美少女戦士セーラームーン公認アーティスト”として活躍中である。アメリカ版「New Music Friday」に選出されたことからも、『セーラームーン』とアーティストがコラボして世界に羽ばたくという姿は、改めて海外から『セーラームーン』への絶大な支持があることを感じさせる。

　日本のアニメが世界のクリエイティブに与える影響は大きい。中でも『セーラームーン』は女性のエンパワーメントや、日本のKAWAII文化を大きく牽引する存在と言っていいだろう。音楽シーンにおけるジェンダーの公平性を推進するSpotiyのプログラム・EQUALに関連したSpotify公式プレイリスト『EQUAL ANIME』の6月度カバーには、今映画の主人公・エターナルセーラームーン／月野うさぎが登場していることも見逃せない。『美少女戦士セーラームーンCosmos』が公開されたことで、さらなる熱量が作品を盛り上げることになりそうだ。