ライブのステージ上での幸阪は、2021年に開催された『BACKS LIVE!!』で急激に力をつけた印象だ。ダンスがグループ屈指の高難易度の楽曲「BAN」において、裏センターと呼ばれるど真ん中のポジションを担当したことで、ファンから絶賛されたのである。後に本人も「自分の全力を出すことができました」（『BUBKA 2022年8月号』より）と振り返っているように、この時の渾身のパフォーマンスは彼女の鋭い眼光やクールな魅力が存分に発揮されていた。努力してしっかりと成長できるメンバーなのである。

　坂道唯一の三重県出身メンバーとして、地元の魅力を伝える場面も増えてきた。「今の目標はもっと自分を出すこと」（同誌より）といった発言もある。まだ表題曲の選抜には選ばれていないものの、現在じわじわと人気を集めているこの勢いに乗って、さらなる飛躍が期待される。