「SOS」インタビュー
大崎ケイ、音楽という居場所だから歌える素直な気持ち 「SOS」を発する全ての人たちに伝えたい“生きる道”
「曲を作ろうと考える前から〈SOS〉が自然に出てきた」
ーー13歳で生きる気力を失って、20歳で音楽塾ヴォイスに入るまで、長い間、辛かったですね。
大崎：割と“無”で生きてました。卒業できるだけの日数は学校に通ったり、親を安心させたくて部活にも入ったり、みんなに変だと思われたくないんで普通のJKの振りをしたり。基本的にはずっと引きこもっていたかったんですけど、そういうわけにもいかないんで。自分でメンタルコントロールをしてきたんだと思うんです。
ーーでも、自分の経験を理解したり、それを生かしたりするのは今からじゃないですか。
大崎：はい、本当にそうですね。やっと自我が芽生えたと思うので（笑）。あれしたい、これしたいって、ちょっとずつ周りに言えるようになってきました。私の音楽は多分、私の人生を写したようなものばかりになると思います。これまで生きて感じてきたことが歌詞にも出てると思うし。
ーー音楽と向き合って自分の言葉でメッセージを放つようになった時に感じたことはどんなことでしたか。
大崎：曲が生まれる時は頭の中に映像があって、それをただ再現するように作っています。自分が映画監督みたいになって出てきた映像を音楽にして出す感じで。デビュー曲「SOS」もそうしてできた曲です。
ーー「SOS」はケイさんにとって、どんな曲ですか。
ーーそしてケイさんにとって「助けてほしい」という気持ちは小さい頃からずっとあったものですよね。
大崎：そうですね。だからこういう曲を作ろうとか考える前に〈SOS〉ってサビのメロディが自然に出てきたんだと思います。ずっと出せなかった言葉も音楽になると出せるのかもしれない。
ーー〈くもり一つない〉という曲の出だしの緊張感や、澄んだ空気感が、この曲全体の、そして大崎ケイというアーティストのらしさみたいなものを象徴しているようにも思います。冒頭のイメージはどのような映像が浮かんでいましたか。
大崎：くもり一つない、晴れやかな空が眩しくて、そういう世界は怖いなと思っちゃったんです。私にとって太陽のキラキラした光は攻撃のように感じてしまうから〈くもり一つない／空に何の価値があるの〉という歌詞が生まれました。明るくキラキラした中で頑張らなきゃって思わされるくらいなら、くもり空の下にいた方がいいなって。
大崎：そこにい続けて君は生きていけるの？ って。聴いてくれる人、全てに向けているし、SOSと言えない自分自身にも向けて歌っています。
ーーこれから、どんなアーティストになっていきたいですか。
大崎：これからは大崎ケイとして世に出て行って、作詞も作曲もアレンジも含めて、私自身の全てを聴いてもらえたらと思います。メジャーレーベルからデビューすることで、私がやりたいことを実現して、たくさんの人に聴いてもらって、私と同じように苦しい人も一緒に全員で助かりたいなと思います。みんな大丈夫だよ、まだ生きる道はあるかもしれないよって伝えていきたいです。YouTubeのコメント欄に負のコメントが1つもなくなるくらいまでになれたらって本当に思ってるんです。どこに行っても大変なことはあるけど、私の音楽でどれだけ人の心を掴めるのか、これからどんどん曲を作っていくので聴いてもらえたら嬉しいです。
■配信情報
大崎ケイ「SOS」
1月26日（水）配信
DL&Stream：https://jvcmusic.lnk.to/SOS
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