一方、料理が苦手な一面を明らかにしたのはAYAKAだ。『NiziU 9 Nizi Stories』第5話で、MIIHIがAYAKAと一緒に豆腐ハンバーグを作った際に大失敗したことを暴露している。ただ手先は器用で、『NiziU Scout』でRIKUやRIOとラデンモビール作りに挑戦した際には一人でテキパキ作業を進めていた。いつもはのんびりと過ごし、他のメンバーからいじられがちだが、肝試しの際には怖がっているRIKUに優しく語りかけていたように時折頼もしい姿を見せることがある。MAYAとAYAKAに共通するのは、そこにいるだけでみんながホッとできる「安心感」だろう。

　二人はどちらかといえば、MVなどでも洗練された大人っぽいスタイリングが多い。だけど不思議と近寄りがたさはなく、「Step and a step」の歌詞にもあるように〈大丈夫よ そのままで〉と聴き手を肯定してくれる優しい雰囲気を持つ。そこには、どちらも最初は自分に自信が持てずにいたが、オーディションを通してプロデューサーであるJ.Y. Parkに才能や魅力を発掘されながら、手探りで道を切り開いてきた経緯があるからかもしれない。スター街道を順調に歩んできたにもかかわらず、JYPエンターテインメントが追求する3つの価値「真実・誠実・謙虚」を胸に努力し続け、同時にファンと同じ目線に立つ。そんなNiziUの魅力を最も体現しているのが、MAYAとAYAKAなのではないだろうか。