そして、この3人の中でもとりわけ重要なポジションを担っているのは深澤ではないだろうか。周りに合わせてポジション取りができる、彼のスキルには感心させられる。例えば、阿部亮平がMCを務めたYouTube動画「『創作漢字王決定戦!!』漢字発明します」を見てみよう。深澤は終始ボケ倒しており、貪欲に笑いを取りに行く役に徹している。MCから解き放たれた深澤のボケっぷりに、あの佐久間も思わずツッコみまくる始末であった。

　一方で、深澤が進行役を担っている「『卓上玉入れ!?』こんな阿部ちゃん見たことない…」では、全く違う役割を担っている。もちろん、企画を盛り上げるためにちょっとした笑いは入れているものの、上手に気を配っている。思うようにゲームができない阿部をフォローしたり、勝者に気持ちよく拍手を送ったり。滞りなくゲームを進行させるポジションを担っていた。

　こういった動きができるバランサーの深澤、勢いづける佐久間、フレッシュなラウールという組み合わせからは、まとまりの良さが想像できるだろう。『バナナサンド』では3人のどんなトーク、どんな立ち回りが見られるのだろうか。バナナマン、サンドウィッチマンという敏腕芸人たちとの化学反応にも注目したい。