しかし、そんな彼女たちが人気を集めてきたのは強い意志で絶え間なく努力してきた道のりと、そこから見えてくる悩み苦しむ10代らしい姿があったから。親の力ではなく自らの力でプロとして認められたいという気持ちにとらわれていたが故に、自身の個性を発揮できず典型的な表現に陥ってしまったRIMAも、J.Y. Parkからの期待が高くなかなかその実力を認めてもらえず、特にダンスの技術習得に苦労したNINAも、時に涙を流し悔しさを滲ませながら、壁を乗り越えてきた。一方で、練習以外では他のメンバーとのスキンシップが多めで甘えん坊な一面も人気に拍車をかけたのだろう。RIMA自身も4月7日に放送された『スッキリ』（日本テレビ系）で、自分の肩に寄り添ったまま眠りにつくNINAの行動が可愛いと話していた。

　Instagramなどで、一緒に英語を喋る動画を投稿している“リマニナ”。デビュー前の寮生活でも同部屋だった気の置けない二人の関係性は姉妹のようで、時にRIMAが年下の妹を可愛がる姉、NINAがお姉ちゃんに甘える妹に見えたりもする。そんな微笑ましい姿に普段は隠れた才能溢れる一面。日本や韓国だけに留まらないグローバルなアプローチで、さらに発揮される二人の魅力に期待したい。

■苫とり子
フリーライター／1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter：@bonoborico