「煩悩がボーン！」するように歌いたい歌詞（白浜）

ーーサウンドやメロディ同様、どの曲も歌詞がすごく素敵だと思っていて。皆さんの中で「ここを歌っているとグッとくる」というフレーズってありますか？

高井：さっき挙げた「axis」で言うと、最後のほうの〈痛みさえ抱えたまま　行くよ〉っていう箇所ですね。その頃には曲調もだいぶ明るくなっていて、葛藤から希望に変わりつつあるんですけど、この歌詞は「希望を持って前を向いて行こう！」というよりも、ちょっとマイナスな面や痛みも抱えながら進むところが共感しやすいのかなと。人間の持っていたい強さみたいなものが表れていて、すごくエモいなと思いました。

内藤：私は「寝具でSING A SONG」かな。ライブで歌ったら絶対に気持ちよさそうだなという歌詞と、歌の盛り上がり方が自分の中でリンクして。〈放り投げ　蹴り上げ〉というフレーズからサビに向かって盛り上がっていくところも、叫んで歌いたいなと思っちゃうぐらいなんです。

ーーこの曲はライブのクライマックスに、お客さんと一緒に合唱すると一体感が増しそうですよね。

内藤：1日の中でいろんな葛藤や悩みがあったけど、最後はここで全部放り投げる！みたいな歌詞が好きです（笑）。

ーーなるほど。白浜さんはお気に入りのフレーズはありますか？

白浜：「BON-NO BORN」は好きで、特にお気に入りなのが最後の〈定期もっと煩悩がBORN！〉っていうところ。最後に爆発して終われるというか、本当に「煩悩がボーン！」するように歌いたい歌詞だなと思います（笑）。

青山：私は「わたし色のトビラ」の、最後の〈新しい明日　わたし色のトビラ　開けよう〉っていうところ。B.O.L.Tも“わたしたち色のトビラ”を開けたいし、ファンの方たちも“ファンの方たちのトビラ”を開けてほしいなっていう意味も全部込められていて、お気に入りのフレーズです。

ーーこのアルバムを通してB.O.L.Tらしさや強みも見つけられたんじゃないでしょうか？

内藤：そうですね。私は普段、お気に入りの1曲を何度も繰り返し聴いちゃうタイプなんですけど、このアルバムはフルで通して何度も聴きたい作品だなと思うんです。楽曲が揃っているのはすごいなと思うし、そこが私たちの強みなのかな。

ーー特にこのアルバムは夜明けから就寝まで、1日の流れに沿って進んでいく「時間」というコンセプトもあるから、どうしても続けて聴きたくなりますし。

高井：私も普段だったら「途中で飛ばそうかな」と思うかもしれないけど、このアルバムの楽曲は流れに沿って聴くと歌詞がより伝わると思うし、どうしても次の曲が気になって飛ばせないんですよね（笑）。

ーーせっかくですし、ライブもこの曲順で聴いてみたいですね。

高井：ぜひやってみたいですね！　それで、この曲順どおりのライブが馴染んできたら、「この曲の次はこれにしよう」とかいろんな組み合わせもやってみたいですし。曲がたくさんあるので、ライブの可能性が広がりますね！

早くこのアルバムの曲たちを、ライブを通して育てていきたい（内藤）

ーー今後「こういう曲をやってみたい」とか「こういう歌詞を歌ってみたい」という願望はありますか？

高井：私は恋愛ソングが好きで、「はぁ、超キュンキュンする！」というよりも「今の部分、キュンとするポイントかな？」みたいに曖昧でちょっと切ない感じの歌詞が好きなんです。失恋ソングもわりと好きなので（笑）、そういう系統の曲も歌ってみたいですね。

内藤：私は今回「BON-NO BORN」でめちゃくちゃ語にチャレンジしてみて楽しかったので、いつか1曲まるまるめちゃくちゃ語で歌ってみたいです。なんなら、歌詞もなしでいいですし（笑）。

高井：えっ、どういうこと？（笑）

内藤：メロディだけあって、その場でめちゃくちゃ語をつけて歌うのもいいかなって（笑）。二度と同じ歌詞は歌えないけど、やってみたいです！

ーーすごく前衛的ですね（笑）。

青山：私は落ち着いている感じの曲もやってみたいし、逆にもっとヘビメタな感じもやってみたいです。

内藤：ダンスも激しくなって、頭が取れちゃうよ？（笑）

白浜：私はこのアルバムで満足しちゃうぐらい、いろんなことに挑戦できたと思うんですけど、ライブですごい盛り上がってファンの人たちが疲れちゃうぐらいの曲があると、自分も楽しく歌えるんじゃないかと思います（笑）。

ーー夢が広がりますね（笑）。アルバム発売と同時に活動2年目に突入しますが、グループとして今後やってみたいことは何かありますか？

内藤：まずは早くこのアルバムの曲たちを、ファンの人たちとライブを通して育てていきたいです。きっとライブをやってみたら、思いもしなかった曲が好きになると思うので、たくさんライブを重ねて違う発見をしてきたいと思います。

青山：このアルバムをたくさんの方々に聴いてもらいたいですし、「B.O.L.Tってこんなにカッコいいんだな。じゃあライブに行ってみようかな？」と思ってもらえるように頑張りたいです。

白浜： B.O.L.Tが気になる方をいっぱい増やしたいし、そのためにもるなちゃんが言ったように曲をファンの人たちと育てて、「B.O.L.Tっていいな」と思ってもらえるようなグループになりたいです。

高井：去年はまずグループとしての色を見つけることが最優先で、やっと最近になって「こういうことをやってみたい」とそれぞれみんなから出てくるようになったんじゃないかな。そんな中で、私は特に野外でワンマンライブをしてみたくて。

ーーいいですね。「axis」なんて日が落ちるタイミングに披露したらハマりそうですし。

高井：ぴったりですよね！　B.O.L.Tの曲は全部バンドさんに演奏していただいているので、それを野外で爆音で、しかも生バンドさんと一緒に披露して、お客さんと一体になってはしゃぎたいなと思います。

■リリース情報
『POP』
発売：2020年7月15日（水）
【初回限定盤】CD＋Blu-ray
価格：￥2,727（税抜）
【通常盤】CD
価格：￥2,273（税抜）

＜収録内容＞
M1：星が降る街(ALBUM ver.)
作詞・作曲・編曲：安野勇太(HAWAIIAN6)
M2：足音
作詞：相馬絵梨子　作曲：滝澤俊輔　編曲：IKW
M3：BON-NO BORN
作詞：桑原永江　作曲・編曲：GONGON
M4：宙に浮くぐらい
作詞：桑原永江　作曲・編曲：GONGON
M5：SLEEPY BUSTERS
作詞：金城昌秀　作曲・編曲：愛はズボーン
M6：わたし色のトビラ
作詞・作曲：さとうもか　編曲：谷川正憲(UNCHAIN)
M7：axis
作詞：やぎぬまかな・前田甘露　作曲・編曲：松崎兵太
M8：スーパースター
作詞・作曲：長沼秀典(VELTPUNCH)　編曲:VELTPUNCH
M9：夜更けのプロローグ(ALBUM ver.)
作詞・作曲・編曲：磯部正文(HUSKING BEE)
M10：寝具でSING A SONG
作詞：川さん　作曲：ダイスケ　編曲：PAN
［Bonus Track］：ここから(ALBUM ver.)
［Blu-ray］※初回限定盤のみ