さらに、草なぎの笑いが止まらなかったのは、パイナップルのコスチューム。大人しく着替えて、草なぎの腕の中でじっとしている姿が愛らしく、草なぎも「クルミお前天才だよね」と笑いが止まらない。

　草なぎとクルミちゃんのやりとりは、決して予定調和にはいかない。クルミちゃんの機嫌が最優先になっているのもそうだが、草なぎが急にツボにハマってしまうという自然なリアクションが最大の見どころになっているからだ。

　だが、そのゆるくも、心が満たされる空気を創り出すことが、草なぎの才能だ。「はっぴょう会」と、あえてひらがなにタイトルがつけられていることからも、ゆるゆるとした雰囲気が楽しめる会となるに違いない。

（文＝佐藤結衣）