小嶋「黄色い歓声を聞ける回数が増えてきた」

ーー今、宮脇咲良さんらAKB48グループから3人が専任しているIZ*ONEが、日本の音楽番組に出演するなど、注目を浴びています。デビューするきっかけとなった韓国のオーディション番組『PRODUCE 48』には加藤さん、村瀬さんも出演していましたが、放送後の反響はありましたか？

村瀬：めちゃくちゃありましたね。ファン層もAKB48グループとは違うので、より女の子や韓国のファンの方も増えて、一般認知が広がったなと感じます。YouTubeのMnet公式チャンネルに番組の動画がたくさん上がっていて、そこから知ってくださる方も増えました。番組が終わってから、自分のアパレルブランド「ANDGEEBEE」のイベントがあったんですけど、韓国から日帰りで来てくださったる熱狂的なファンの方もいたりして、出てよかったなと思います。

ーーAKB48のPRODUCE 48選抜曲「わかりやすくてごめん」では、後藤萌咲さんとダブルセンターに選ばれています。

村瀬：センターに選ばれたのも番組のおかげなので、日本に帰ってきてからもそういったことに繋がっていて、すごい嬉しいです。

ーーアパレルブランドもさらに人気が拡大していますが、村瀬さんの中でどういったブランドにしていきたいというイメージはありますか？

村瀬：SHIBUYA109にオープンしたポップアップショップの期間が延長になったり。3月からはラフォーレ原宿に店舗が常設されるので、もっと知ってくださると嬉しいです。大阪ではまだ一度もお店を出してないので、「地元なので出して」とファンの方に言われるんです。いろんなところでブランドが認知されていけばいいですし、自分の夢はファッションモデルなので、そういった仕事に繋がればいいなと思います。

ーー村瀬さんのほかにも、吉田朱里さんがアパレルブランドを立ち上げたり、彩さんが卒業した今でもNMB48の女性人気は健在です。

加藤：コンサートも3分の1ぐらいが女性席です。

小嶋：2年前に（木下）百花さんの「プライオリティー」で、初めて黄色い歓声を聞いて、すごい気持ち良かったんですよ。それがもう経験できないのかなと思っていたら、今じゃ聞ける回数が増えてきて、「ジッパー」でも「キャー！」ですもんね。イケメンの曲じゃなくて、可愛い曲でも黄色い歓声がもらえるので、気持ちがいいです。

ーー彩さんの卒業コンサートでも黄色い歓声が飛び交っていましたね。加藤さんにとって『PRODUCE 48』の経験はどのようなものでしたか？

加藤：私は1回目のランキング発表で脱落してしまって、あまり目立つことができませんでしたが、女の子のファンに『PRODUCE 48』で知ってもらえたのはすごく大きかったなと思います。私たちは劇場公演などチャンスがいっぱいありますが、韓国の練習生の方たちはずっとレッスンしていて、ステージに立てるありがたみを感じました。自分にないものを持ってる子がいっぱいいて、まだまだ努力しないといけないなと刺激をもらって、そこから練習をもっとするようになったり、公演への意識も変わったので、私も行ってよかったなと思いました。

ーーダンスに自信があった加藤さんでも刺激を受けたんですね。

加藤：NMB48でダンス＆ボーカルユニットを作りたいなと思ってたんですけど、難しいことだからずっと口に出せなくて。でも、やりたいことはNMB48にいる間にしかできないなと思い、最近はファンの方に伝えていたんです。先日の、スペシャルウィーク公演（『NMB48シスタースペシャルウィーク 2018 単独十番勝負！第二弾！』）ではダンス公演をやって、こじりんも出てくれたんですけど。先生に教えてもらうのではなく、振り付けを全て自分たちで覚えて、合わせて練習してというのは、全部韓国で教えてもらったんです。行っていろんなことを得られました。

ーー『PRODUCE 48』に挑戦する先輩は小嶋さんにどう映っていましたか？

小嶋：踊り方も表情も違いますし、NMB48の活動では見られない姿だったんですよ。それを持って帰ってきてくださっているから、NMB48メンバーも刺激をもらいました。

ーー小嶋さんもダンス選抜メンバーですもんね。先程も少し話に挙がりましたが、今年の『AKB48紅白』では白組キャプテンという大役を務めました。

小嶋：話すことが好きなのか、楽しいと思いながらやらせてもらいました。NMB48のキャプテンとしても、らしいことをまだしていないのに、今回AKB48グループの中でのキャプテンという立場だったので、責任感を持った方がいいんだろうなと思いながらも、勝手に背負いすぎるのもまた違うなと思って。だから、今回は楽しみながらさせてもらったんですけど。自分が白組キャプテンになったことで、「これ、誰？　NMB48の子なんだ」ってグループを注目して見てもらえたなら嬉しいです。

ーーAKB48グループの次期総監督に指名された向井地美音さんとのツーショットもTwitterに上がっていましたが、次の時代を担うという立場は似ている気がします。

小嶋：向井地さんも埼玉出身ですし、お互いヲタクだったりで。似た部分がすごく多いので、分かり合える部分がもしかしたらあるのかなと。私が人見知りなので、少しづつお話できたらなと思います。

村瀬「『やっぱりNMB48』はすごいなと思われるように」

ーー1月1日にはちょうど2年ぶりの大組閣があり、チームが再編成されます。

村瀬：めっちゃ楽しみ。そんな深く捉えてないというか。タイミング的にも、NMB48にとっていい組閣になると思う。

加藤：私はチームBIIから始まって、チームN、チームMと全てを経験してるので、どのチームがいいという考えは特にないです。BIIの時は3期生だけのチームで、チームとして何かをやり遂げることを学んだし、Nの時は半分が先輩の1期生さんだったんので、リハーサルをきっちりこなすこととか、ダンスを揃えることとかを学びました。それからMに来て木下百花さんとか、れなぴょん（川上礼奈）さんとかと一緒だったんですけど、MCでは喋る力もNの時よりもついたし、人にツッコんでいくということも学んだので、全てのチームでいろんなことを得てきましたね。次からは先輩の立場になると思うので、後輩にいろんなことを教えてあげたいし、行ったチームではダンスを揃えて、公演が一番いいと言われるチームにしたいなと思います。

小嶋：私は今のNが初めてのチームだったんですよ。一から作り上げていくという環境が初めてですし、先輩方が少なくなってきて、少し想像がつかなかったりもするんですけど。5期生としても自分たちが引っ張っていく背中を見せないと後輩たちはついてこないと思うから、先輩たちを筆頭に新しいチームを作り上げていきたいなと思っています。Nは真面目、Mはアイドル、自由、BIIは若い、みたいな今までのイメージがあるんですけど、それをガラッと変えた新しいNMB48を作り上げてほしいです。

ーーNMB48の大組閣もそうですが、向井地さんへの総監督の指名や指原莉乃さんの卒業など、今AKB48グループは激動の時にあります。AKB48グループにとってNMB48とはどんなポジションにあると思いますか？

小嶋：悔しいなって思います。AKB48グループのイベントやテレビ出演がある度に、シングル選抜にもメンバーが少なかったりだとか……。そこは増やしていきたいですね。

ーー今日（12月21日）の『MUSIC STATION SUPER LIVE 2018』（テレビ朝日系）でも。

小嶋：そうですね。選抜に入っているのは（白間）美瑠さんだけなので。

加藤：NMB48だけ離れてるというか、ちょっと別の感じがしちゃっているんですよ。同じAKB48グループなので、そういう時はもっとグイグイ行きたいなと思いますし。ほかの姉妹グループからもNMB48のコンサートを観に来てくれたり、「NMB48はダンスが揃ってるよね」と言ってくれたりするので、AKB48グループにとって無視できないグループであればいいなと思います。

村瀬：NMB48はNMB48で、すごくいいグループだと思ってるし、そこにはみんな自信を持っているので、それがよく出て必要とされればいいなと思いますし、全員で集まった時に「やっぱりNMB48はすごいな」と思われるように頑張りたいです。

（取材・文＝渡辺彰浩／写真＝林 直幸）

■リリース情報
『SAYAKA SONIC ～さやか、ささやか、さよなら、さやか～』
価格：DVD 5,500 円（税抜価格）+税
価格：Blu-ray 8,500 円（税抜価格）+税
※Blu-rayには特典映像『山本彩 推しカメラ ～あの日、キミだけを見ていた～』を収録

NMB48 山本彩 卒業コンサート 「SAYAKA SONIC ～さやか、ささやか、さよなら、さやか～」 （2018年10月27日＠万博記念公園 東の広場）セットリスト
01.overture(NMB48 ver.)
02.初めての星
03.転がる石になれ
04.ワロタピーポー
05.イビサガール
06.ナギイチ
07.絶滅黒髪少女
08.RESET
09.約束よ
10.ジャングルジム
11.抱きしめたいけど
12.孤独ギター
13.HA！
14.結晶
15.最後のカタルシス
16.星空のキャラバン
17.365日の紙飛行機
18.夢は逃げない
19.Bird
20.Blue rose
21.嘘の天秤
22.野蛮な求愛
23.友達
24.俺らとは
25.プライオリティー
26.太宰治を読んだか？
27.僕はいない
28.カモネギックス
29.甘噛み姫
30.北川謙二
31.僕らのユリイカ
32.ずっと　ずっと
33.忘れて欲しい
34.卒業旅行
35.三日月の背中
36.僕だって泣いちゃうよ
37.青春のラップタイム

NMB48オフィシャルサイト

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