顔を突き合わせて作業するのは大事なこと（ジャック）

ーーアルバムの中で、他に印象に残っているコラボレーターの人たちはいますか？

グレース：（冗談めかして）多すぎてみんな忘れちゃった……。

ジャック：（笑）。キャラが立っている人たちばかりが参加してくれて、とても嬉しかったよ。正確に数えたわけじゃないけど、その95％ぐらいのメンバーとは、実際に顔を突き合わせてコラボレーションを進めていったんだ。

ルーク：確か、チャーリーXCXとの作業で、面白いことがあったんだよな……。

ジャック：まぁ、チャーリーはいるだけでおかしい子だから……。

グレース：（笑）。一緒にスタジオで作業しなかったのは、Skypeで一緒に作業したデミ・ロヴァートと、あとはビッグ・ボーイやルイス・フォンシ、バッド・ベイビー（Bhad Bhabie）ぐらいじゃないかな。ビッグ・ボーイたちとは、彼らが現地でラップをレコーディングしてくれて、それを「WhatsApp」で共有する形で作業を進めていった。デミ・ロヴァートの場合は、彼女がツアー中で、作業できる時間が2時間ぐらいしか取れなくて。

ジャック：時間があれば、僕らが彼女のもとに向かいたかったんだけど、僕らもちょうどツアー中で、お互いのスケジュールを合わせられなかったんだ。だから、Skypeで2時間一緒にやりとりをしながら、レコーディングを進めていったよ。

ーー今回のゲスト数は20人を超える大規模なものになっていますが、それでもできるだけ顔を突き合わせて作業を進めようと思っていたんですね。

ジャック：やっぱり、その違いって大きいと思うんだ。同じ歌を歌ったとしても、そのときの相手の表情を見て、「ああ、本当はもっとこうしたいのかな」とか、「こんな風にリズムを取ってほしい」とか、お互いの細かいニュアンスを理解したり、伝えられると思うからね。それに、楽しそうに歌っていると最終的な歌も変わってくるから、できるだけそういう風に作業を進めたい。顔を突き合わせて作業するのは、僕らにとってすごく大事なことなんだ。

ーー相手との作業の中で、最終的な曲の形も変わっていくということですね。顔を突き合わせて作業すると、それが起こりやすい、と。

ジャック：その通り。話し合いもスムーズに進むしね。

グレース：もちろん、ラッパーの場合は、今はああいうやり方が普通なんだと思う。彼らはすごくいいものを送ってくれたわ。

ジャック：ビッグ・ボーイなんて、何も言わなくても一発でOKだったよ！

ーーアルバムを作ってみて、今後に向けた新たな気づきのようなものもありましたか？

グレース：うん、次のことはもうすでに色々考えているわ。でも、まだ教えてあげない（笑）。

ジャック：（笑）。今回、僕らはアメリカのアーバン系のアーティストともたくさんコラボレーションすることができた。

ルーク：ルイス・フォンシのようなラテン系の要素を持つ人たちもそうだよね。

ジャック：そうだね。今回はそんなふうに、ヒップホップやR&B、レゲトンやダンスホールのような音楽が得意な人たちと新たに繋がることができたから、今後そういうカラーが強い曲ももっとやってみたりするかもしれないよ。まぁ、分からないけどね（笑）。

ーー少なくとも、Clean Banditの世界観がさらに広がってきているような感覚なんですね。

ジャック：そうそう。そういう感覚だよね。

グレース：うん、私たち自身、そうなっていたらすごく嬉しいと思ってる。

（取材・文＝杉山仁／写真＝渡邉一生）

■リリース情報
『What Is Love?』
発売：2018年11月30日（金）
価格：￥2,200（税抜）
M-1
Symphony (feat. Zara Larsson)
M-2
Baby (feat. Marina & Luis Fonsi)
M-3
Solo (feat. Demi Lovato)
M-4
Rockabye (feat. Sean Paul & Anne-Marie)
M-5
Mama (feat. Ellie Goulding)
M-6
Should've Known Better (feat. Anne-Marie)
M-7
Out at Night (feat. KYLE & Big Boi)
M-8
Last Goodbye (feat. Tove Styrke & Stefflon Don)
M-9
We Were Just Kids (feat. Craig David & Kirsten Joy)
M-10
Nowhere (feat. Rita Ora & KYLE)
M-11
I Miss You (feat. Julia Michaels)
M-12
In Us I Believe (feat. ALMA)
M-13
24 Hours (feat. Yasmin Green)
M-14
Playboy Style (feat. Charli XCX & Bhad Bhabie)
M-15
Beautiful (feat. DaVido & Love Ssega)
M-16
Tears (feat. Louisa Johnson)
M-17
Rather Be (feat. Jess Glynne)(※BONUS TRACK)
M-18
I Miss You (feat. Julia Michaels)(Piano Version)(※BONUS TRACK)

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