「岡村オファーシリーズ」の最後を飾ったのが、2017年の三浦大知。現在の音楽シーンにおいて、随一の実力を誇る三浦と見事な無音シンクロダンスを披露し、岡村の実力は放送開始時から衰えを知らないことを感じた。“ブラックスカル”の格好で出演するなど本番でも自由奔放な岡村に対しても決して怒らず、柔軟に対応する姿など、今をときめくアーティストでありながら、自然体な三浦の表情が見られるのは『めちゃイケ』ならではだった。

　他の番組では難しいアーティストとのコラボや“いじり”も、『めちゃイケ』では実現できた。それはナインティナインはじめ強い絆で結ばれためちゃイケメンバーたちのスキルはもちろん、番組としての覚悟があったからだろう。これから先こうした番組が地上波に登場してくることは、正直想像しがたい。アーティストが活躍できるバラエティ番組がまたひとつ減ってしまったーーそんな寂しさを感じつつ、本日放送される最終回をじっくりと見守りたい。

（文＝村上夏菜）