エレカシ 宮本浩次、“今”の自身のパフォーマンスを分析「ちゃんと伝えることに重点が置かれてた」

 古館は「2年前の雑誌かなんかで、“僕は黒白でやってきたけど洋服を買いに行くことによって初めて自由を得た”と」と、宮本の印象的な発言を伝えた。それは、宮本が急性感音難聴を患った際、音楽活動から離れ、自分の時間を過ごしていた中でユニクロで白と黒以外の服を買ったというエピソードだったことが明かされた。その経験をきっかけに、自分のことは自分で考えないといけないと気づいたという宮本。「がんじがらめで白と黒のシャツで閉じこもっていたのを、ユニクロで洋服買うの? ってみんなびっくりしちゃうと思うんですけど、自分にとってはユニクロで、ふらっと行って、ふらっと買って、自分のものを買って着てっていうのは本当に快感っていうか、本当に嬉しかったんですよね」と振り返る。すると古館は「やっぱり宮本さんって、自分とはこういうものであると一回黒と白で作っちゃったから、一旦自分から家出する感じってのは感動的だったのかもしれませんね」とコメントした。

 それに対し、宮本は「これってみんなそうなんだと思うんだけど、自分のことは自分で考えなければいけないってちょっと思えることがあって。これ40、50を前にした大人の発言じゃないかもしれないけど、僕はそん時にやっぱり思って。(中略)みなさんからしたら幼稚な話からもしれないけど、そうやって自分の力で洋服を買う、タバコも自分で節制して、自分が調子が悪い時は人に八つ当たりしているってことが判明したんですよね。なんでもかんでも自分ではできないけど、歌を歌うこととか、あたりまえだけど責任を持つべきなんだなってようやく気づいた」と、しみじみ語った。

 次回は、タブラ奏者のU-zhaanをゲストに迎えたトークがオンエアされる。

(文=向原康太)

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