エレカシ 宮本浩次、“今”の自身のパフォーマンスを分析「ちゃんと伝えることに重点が置かれてた」

 古舘伊知郎がメインMCを務める『トーキングフルーツ』(フジテレビ系)の4月25日放送回に、エレファントカシマシの宮本浩次が出演。エレカシのデビュー30周年を振り返り、バンドの現在と過去、急性感音難聴を患った際のエピソードなどを披露した。

 今回の収録はエレファントカシマシのプライベートスタジオで行われた。宮本は当時を振り返り、若い頃は経験値でものを言う人が苦手だったと告白。「“なんだ経験値がないのに”って、僕は若かったし経験値でものを言われるとそれで終わっちゃうから」と語り、そのまま話題はエレファントカシマシの初期楽曲「ファイティングマン」へ。古館が曲名を聞き「あれは始まりですもんね」とコメントすると、宮本は「そうなんです。で、そういう古い曲を今歌った時に、やっぱじゃあ今は新しいね」と、技術的にパフォーマンスは進化しているとしながらも「やっぱり初期のものっていうのは、やっぱり成長なんかしないんだなって思う部分は一方である。『ファイティングマン』を歌うと、そりゃあドーンと言ってるわけですね、ロマンが。やっぱり若い時のロマン」と、楽曲が持つ不変的なパワーについて語った。

 続けて宮本は「自分でこないだ(ライブの)ビデオを観て思ったのは、その経験値によって、どっからでもかかってこいじゃないけど、中々動じない堂々と歌っている。必死にこう、若い時は同じ『ファイティングマン』でも、届けなきゃいけないから、どうしていいのかわからないから全力で歌うだけ。でも今の『ファイティングマン』とか、今のステージはちゃんと伝えることに重点が置かれてたし、歌をしっかり届けるっていう」と、自身の経験値が楽曲を届ける上でのパフォーマンスに表れていると分析しながら、「優れた楽曲を作る能力が18歳と今で比較して上がっているとはまったく思わないんですよね」と冷静にコメントする一面も見せた。

 その後は、最近増えている自身のバラエティ番組への出演を振り返るが、「まずいっすよね」とそのまとまりのないトークに苦笑い。そんな宮本の熱量に対して古館は「まとめ下手じゃないですか、トーク。自分の湧き上がる思いをそのまま吐き出している感じが、これがかっこいいよ」と称賛の言葉を贈った。

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