椎名林檎、2020年の東京オリンピックへの期待を語る 「人生に揺さぶりをかけてくる出来事」

 8月21日20時(現地時間)より開催されたリオデジャネイロオリンピックの閉会式が、NHK Eテレにて生中継された。

 17日間の熱戦を終え、日本は過去最多41個のメダルを獲得。ブラジルのリオデジャネイロにあるマラカナン競技場にて開催されたオリンピック閉会式の終盤では、2020年に行われる「東京オリンピック」に向けて、引き継ぎセレモニーが実施された。

 開催都市、東京の風景をバックに様々な競技の映像と『キャプテン翼』『パックマン』『ルパン三世』『ドラえもん』『ハローキティ』など日本を代表するキャラクターが参加したスポット映像が流れた後に、H ZETTRIOの「Neo Japanesque」「Get Happy!」がバックに流れるなか、安倍晋三首相が任天堂のゲームキャラ「マリオ」になり土管から登場した。

 続けて、その土管を取り囲むようにして行われたパフォーマンス演出ではAR(拡張現実)による33の競技がイメージされ、フィールドには50人のダンサーが登場。総合演出と演武振付はPerfumeのダンスなどを担当する振付師のMIKIKOが行っており、様々なスポーツの動きをモチーフにしている。

 閉会式の生中継終了後には、セレモニー制作の舞台裏映像を放送。プレゼンテーションには、様々なトップクリエイターが関わっており、「クリエーティブ スーパーバイザー/音楽監督」として椎名林檎が関わっていることが明らかになった。なお、椎名はセレモニー中に自身の楽曲である「ちちんぷいぷい」と「望遠鏡の外の景色」をリアレンジして使用している。

 4年後の東京オリンピックで一流のオリンピック選手が集まるのを心待ちにしているという椎名は、「やっぱり体操はすごく楽しみですけど、4年に1回で頻度も多くないし、それを目の当たりにできることはそれぞれの人生に揺さぶりをかけてくる出来事ですよね」とコメントした。

 椎名はさらに、次回の東京大会が日本の子供たちに希望を与えてくれると述べた。「今、打ち込んでいることを繰り返し鍛錬していることが、どのような形で実を結ぶのかイメージできることが夢があるってことだと思うんです。世界がどうなっても変わらない価値を持ち続ける子供たちが、ずっとバトンを渡していってくれるように環境は整えないといけない。それは自分たち大人の義務だと思っています」と自身の考えを述べ、続けて「子供にとってすごく健全な心身に健やかな大きな働きがありますよね。楽しみです」と話した。

 2020年に開催される東京オリンピックでは、どのようなパフォーマンスが行われるのか。

(文=向原康太)

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