miwa『情熱大陸』で音楽家としての心情明かす「石ころくらいの才能だけど、磨いて出したい」

 miwaが10月26日放送のドキュメンタリー番組『情熱大陸』(毎日放送・TBS系)に出演した。番組では、フランス・パリで行ったストリートライブの様子や、楽曲制作の裏側が放送された。

 番組冒頭では、パリでのストリートライブの模様を放送。miwaは最初に「夢見るシャンソン人形」で聴衆の心を掴むと、続いては『NHK紅白歌合戦』へ出場するきっかけとなった楽曲「ヒカリへ」を披露し、大勢の観客から拍手を受けた。

 最新アルバム『Delight』はチャートで1位を獲得し、恋人にしたい女性アーティスト(『CD&DLでーた』調べ)でも1位に輝くなど、いまやポップアイコンとして全国に知れ渡っているmiwaは、昨年大学を卒業した24歳のシンガー。今年3月に行った東京・国立代々木競技場第一体育館でのライブ『miwa spring concert 2014 “渋谷物語~完~”』ではチケットが即日完売し、リハーサルでは周囲のバンドメンバーを積極的に仕切るなど、すでに一線のアーティストとして日々活躍している。

 これまで、タイアップ楽曲が30曲以上あったというmiwa。彼女はいつ、どんな曲にも応えれるように、メロディのストックを増やし続けているそうで、浮かんだ旋律を打ち込みで入力し、リズムを修正しながら録音する模様も放送された。ちなみに、歌詞はテーマを与えられてから考えるという、職業作家的なスタンスを取っているそうである。

 ドキュメンタリー序盤では、テレビやブログ、インタビューなどで滅多に愚痴をこぼさず「あんまりこれが辛かったとか大変だったとか、本当は言いたくないし好きじゃない」と、後ろ向きな気持ちを口にすることに遠慮していたmiwa。しかし、中盤で放送された、11月20日夜9時からスタートするドラマ『ママとパパが生きる理由。』(TBS系)の主題歌「月食~winter moon~」の制作現場では、苦悩するmiwaの姿があった。依頼を受け、実話を元にした原作を入念に読み上げたmiwaは、早速楽曲を制作。その後、プロデューサーのところへ足を運び、楽曲を聴かせるが、プロデューサーは歌詞の一節を修正すべきと指摘する。miwaは無言で制作用のノートを捲り、並べられた歌詞の候補をもとに練り直すも「普通かな」と一蹴されてしまう。歌詞が浮かばない苦しみと、蓄積された疲れからか、miwaは「結構書いた、いっぱい書いた。ホントに毎日書いたんだけど終わらない。もう眠いね。だってこの前も12時間ここに居たんだもん。曲も結局増やした部分もあるし、構成とかも考えて、ちょっと流石に疲れちゃった」と弱音を吐いた。その後、眠い目を擦りながら絞り出した歌詞が採用され、楽曲は完成した。

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