安室奈美恵がライブDVDで見せた笑顔 天才パフォーマーの「現在地」を探る

 安室奈美恵のライブDVD&Blu-ray『namie amuro FEEL tour 2013』に、ボーナストラックとして自身の “通算500回公演達成”を祝うサプライズ演出の際の映像が収録されることが、安室奈美恵公式サイト(namieamuro.jp)にて発表された。

 ライブDVD&Blu-rayには、昨年8月から12月まで行われ、約24万人を動員した全国ツアーの映像を収録。ボーナストラックは12月7日に東京・代々木第一体育館で行われたライブの模様で、バックモニターに“本日12月7日 通算500回公演 達成!! おめでとう!!”という文字が映される様子や、サプライズ演出があることを知らされていなかった安室奈美恵の驚きの表情、そして感謝のコメントなど、記念となるシーンが収められている。

 音楽ライターの猪又孝氏は、彼女のライブについて次のように語る。

「安室奈美恵さんのライブは約2時間半に渡り、いっさいMCを入れず、完成度の高いパフォーマンスを次々と繰り広げることで知られています。おそらく、彼女自身がイメージするショウの世界観を、純粋に見せたいという思いが反映されているのでしょう。通常のライブでMCが入るようなシーンでは、映像によるパフォーマンスや、バックダンサーたちの紹介などが行われ、ショウが途切れるということがありません。あれほどダンサブルなパフォーマンスを、ラストまで一気に見せられるのは、彼女の凄さであり、魅力でもあると思います」

 また、最近の彼女のライブでは、そういったある種の“ストイックさ”以外にも、新たな魅力が発見できるという。

「あくまで個人的な印象ですが、2012年のデビュー20周年記念ドームツアー辺りから、ライブ中の笑顔が増えたのではないかと思います。いい意味で肩の力が抜けた感じで、ライブを本当に楽しんでいるのが伝わってくるんですよね。そのときの公演では、アンコール直前に漫画の吹き出しのようなものを使って『いつもMCがなくてごめんね』といった内容のメッセージを発信していました。そういったコミカルでかわいらしい演出ができるようになったのは、デビュー20周年を迎えたベテランミュージシャンの余裕かもしれません」

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