Appleが新スマートホームアクセサリー『Apple Home Collection』を発表 LG・Schneider Electricと共同開発

Apple、スマートホーム群を発表

 Appleは10月13日、新たなスマートホームアクセサリー群『Apple Home Collection』を発表した。LG Electronicsおよび Schneider Electricと共同で開発したもので、屋内外カメラ、サーモスタット、温度センサー、ビデオドアベル、ドアロックが揃う。本ラインナップはiPhoneで1タップでセットアップでき、すべての操作をホームアプリから行える。別途のアプリやアカウント作成は不要で、各アクセサリーはApple Homeによってエンドツーエンドで暗号化され、ユーザーと許可した相手だけがデータにアクセスできる仕組みとなっている。

 Appleのハードウェアエンジニアリング担当バイスプレジデントであるMatthew Costelloは「Apple Home Collectionは、スマートホームアクセサリーを安心して選べるようにするものだ。業界をリードするLG ElectronicsおよびSchneider Electricと密に連携し、Apple Homeとシームレスに動作するよう各製品を設計した」とコメントしている。

 Works with Apple HomeおよびMatter認証により、これまでも多数のサードパーティ製アクセサリーがAppleのスマートホームエコシステムに接続できたが、Apple Home Collectionはそれをさらに推し進める位置づけとなる。クリーンでミニマルな意匠と上質な素材を採用し、取り付け方法や調整機構、Apple製品と並べたときの外観まで細部にわたって設計されている。各製品はスタンドアロンでも、連携したシステムとしても動作する。

ホームモニタリング

LGの4種類のカメララインナップは、Apple HomeView、HomePod、HomePod mini、Apple TV 4Kといったホームハブと組み合わせることで、プライベートでインテリジェントなホーム監視を実現する。全カメラが最大2.5K解像度の映像を記録し、人物、見覚えのある顔、ペット、車両、荷物を認識する。映像履歴はユーザーのiCloud+プランに安全に保存されるため、カメラ単体のサブスクリプションは不要となる。

 『LG Video Doorbell』はデュアルカメラ構成で、訪問者と荷物を別々のアングルで捉える。前方カメラは2.5K、下方カメラはフルHD解像度で記録し、内蔵スポットライトとHomeView、HomePod、HomePod miniから鳴るチャイムを備える。

 『LG Floodlight Cam』は動きを検知して自動的に点灯する適応型デュアルフラッドライトと低照度カラーナイトビジョンを備え、暗所での屋外監視を強化する。『LG Outdoor Cam』も低照度カラーナイトビジョンを備え、角度調整が容易で自分で設置できる。

 『LG Indoor Cam』はホームアプリで室内を確認する際にカメラが自動的に上下に傾き、最初の家族が帰宅すると下向きに傾いて監視を停止する独自のプライバシー配慮機構を搭載する。手動またはホームアプリからのカメラ操作にも対応する。

 各カメラはiCloud+と連携し、10日分のイベント映像履歴を利用できる。対象のiCloud+プランではApple Intelligenceが自動的にクリップ内容を要約し、自然な表現で映像を検索できる。内蔵ストレージによりWi-Fiが切断されても録画は継続される。

ホームアクセス

『LG Smart Deadbolt Lock』は、Ultra Widebandテクノロジーを使ってユーザーとの距離や接近を検知する。対応iPhoneまたはApple Watchにホームキーを設定しているユーザーがドアに近づくと、タップ不要でドアが自動的に解錠される。iPhoneやApple Watchをタップしての解錠、内蔵PINパッド、隠されたバックアップキースロットの利用も可能である。

 ドアの開閉や不正操作を感知し、施錠中でも開いた場合はユーザーに通知する機能も備える。ゲストアクセスはホームアプリから直接共有でき、ドッグウォーカーやハウスシッター、来訪する家族などに専用のアクセス権限を付与できる。

 ホームアプリ上ではドアベルとロックを玄関システムとして連携させ、訪問者の確認と解錠を1つの画面またはSiriで行える。新型スマートロックはMatter互換でAliroにも対応し、ローカルで動作するため、インターネット接続がなくても基本的なアクセス機能は継続する。

ホームクライメート

 新型スマートサーモスタットはLG ElectronicsとSchneider Electricから1種類ずつ提供され、ユーザーは自宅のエネルギーエコシステムに合う製品を選べる。iPhoneのオンデバイスインテリジェンスを用いる「Adaptive Temperature」機能により、在宅状況や夜間、外出中などに応じてホームアプリがサーモスタットを自動調整する。

 米国本土では、Clean Energy Guidanceにより対応電力プランのユーザーはよりクリーンで安価な時間帯に冷暖房を移行でき、ホームアプリ上でピーク・オフピーク料金情報を含む使用状況が確認できる。両サーモスタットは、新たに提供される温湿度センサーや、HomeView、HomePod、HomePod miniに内蔵されたセンサーを通じて複数の部屋の温度と湿度を読み取る。

 両サーモスタットおよび温湿度センサーはMatter互換、DIY対応で、幅広いHVACシステムに対応する。オンデバイスでの配線検出機能を備え、設置を容易にする。

統合された体験

 ラインナップ全体で一貫したセットアップと操作体験を提供する。iPhoneで1タップするだけで、HomePodの設定と同様にApple Homeへ追加され、追加アプリのダウンロードや別アカウントの作成は不要となる。全デバイスがThreadに対応し、Wi-Fi接続が切断されても接続性を保つ。家庭のWi-Fiを変更した際にはネットワーク認証情報が自動的に更新される。

 各製品は連携して動作し、ユーザーはSiriですべての製品を操作できる。「おはよう」シーンひとつでサーモスタットを調整し、支度中は屋内カメラを下向きに傾け、HomePodで音楽を再生するといった動作が同時に実行できる。最後のユーザーが外出するとサーモスタットが調整され、ドアが施錠され、カメラが監視を再開するといった自動化も設定可能である。

プライバシー

 ホームアプリ内のカメラ映像や個人データはエンドツーエンドで暗号化され、LG Electronics、Schneider Electric、Appleはアクセスできない。カメラ映像はユーザーのApple HomeハブまたはPrivate Cloud Compute上でローカル処理され、iCloud+ユーザーの場合は暗号化された状態でiCloudに10日間保存される。

プロフェッショナル設置サービス

 設置を専門家に依頼したいユーザー向けに、Apple Retailではこの秋から米国にて、ADTによるサードパーティ設置サービスを追加料金で提供する。なお、Apple HomeViewはEU内では現在Siri AIがiOSで利用できないため販売されない。Appleは今後の対応に向けEUと建設的な協議を続けているとしている。

■製品情報
Apple Home Collection
発売日:12月より順次発売(一部製品は2027年初頭)
価格:
・LG Video Doorbell Wired:249.95ドル〜
・LG Floodlight Cam:399.95ドル〜
・LG Outdoor Cam Plug-In:299.95ドル〜
・LG Indoor Cam Plug-In:199.95ドル〜
・LG Smart Deadbolt Lock:349.95ドル〜
・LG Smart Thermostat:199.95ドル〜
・LG Temperature Sensor:39.95ドル〜
・Schneider Home Smart Thermostat:199.95ドル〜
・Schneider Home Room Sensor:39.95ドル〜
・LG C-Wire Power Adapter:24.95ドル〜
・Schneider Home Trim Plate:14.95ドル〜
・Schneider Home C-Wire Power Adapter:24.95ドル〜
カラー:Essence Graphite、Essence Silver、Essence White、Silver + White、White(製品により異なる)
販売地域:米国、カナダ、英国(製品により異なる)
販売チャネル:apple.com/store、Apple Storeアプリ、Apple Store各店舗

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