『Weekly Virtual News』(2026年9月29日号)
新型VRヘッドセットの実力は? ホロライブの新人に『超かぐや姫!』のVR展開など、バーチャル業界のニュースを一挙に振り返る
VTuber、XR技術、メタバース――様々な“バーチャル”に関するトピックは、日々多く生まれている。企業による巨大な施策から、個人によるマイクロだが熱気あふれる取り組みまで、その規模は様々だ。
連載「Weekly Virtual News」では、一週間のうちに起きた“バーチャル業界”に関連する様々な話題をピックアップ。ニュースとして紹介するだけでなく、筆者の独断と興味関心からフックアップしたいトピックも取り上げる。
『Steam Frame』に『Meta VR Glasses』……にわかに期待の新顔が現れたVRデバイス業界
VRデバイス業界に一気に動きがあった。まず9月15日、かねてより予告されていたValve社の新型VRヘッドセット『Steam Frame』が、突如として販売開始となった。
Steam Frame is here! Our wireless VR headset + controllers, available now in the following models:
Steam Frame 256GB
Steam Frame 1TB
Sign up now and learn more on @Steam https://t.co/N9IvWskQRP pic.twitter.com/9sfIUSjiwL— Valve (@valvesoftware) September 14, 2026
SteamOSを内蔵したVRヘッドセットであり、立ち上げればすぐにSteamライブラリのVRゲーム/フラットゲームを起動できる。PCとのストリーミングも容易で、重量も約440gと軽量。名機「Valve Index」を生み出した会社のひさびさの新型として、多くの期待が寄せられていた一台だ。
筆者も迷うことなく購入した。ある程度触れてみた所感としては、悪くない。画質は及第点だが、装着感と重量バランスはかなり良好で、コントローラーは指の動きを検知できる。なによりPCからのVRストリーミングがかつてないほど手早く、快適だ。
とはいえ、『Meta Quest 3』でも実現できることを、20万円近く出して快適にしたいかどうかは、人によるところだろう。ポテンシャルそのものは高いので、今後のアップデートや拡張デバイス登場でさらに化けることを期待したい。
そんな中、27日にはあのMetaが新型VRヘッドセットを発表した。その名も『Meta VR Glasses』。Metaにとっても初となる、グラス型VRデバイスだ。
約100gという最軽量クラスの重量と、サングラスのような形状は、ファッショナブルな要素も備えている。
視野角はARグラス相当の狭さなので、筆者ふくめVRフリークのお眼鏡に叶うかどうかは未知数だが、人に見られてもスマートに見えるVRデバイスとして見ると、実に画期的だ。2027年発売予定のMetaの新型は、VR業界に新たな旋風を巻き起こすだろうか。
ホロライブから2年ぶりの新人「アソビ★まわり隊!」がデビュー
ホロライブからは、実に2年ぶりとなる新人が登場した。「アソビ★まわり隊!」という4名構成のユニットは、9月24日・25日に初配信を行い、新たなホロライブタレントとして歩み始めた。
百灯キョーコ、熱千めら、鈴鳴つづり、宙科そぴあの計4名で構成される本ユニットは、「遊び至上主義ユニット」をコンセプトに掲げている。どのような方向性となるかはまだまだ読み切れていないが、10月には早速秋葉原でデビュー記念イベントを開催し、ホロライブ公式アプリを用いたスタンプラリーなどが企画されている。
また、デビュー時点でユニット単位のオリジナル曲も発表されている。その打ち出し方は、実験的側面の強かったhololive DEV_ISや、あるいは直近のにじさんじに近い、強いユニット押しの意向も感じ取れる。
グループ統合などの大変動が発表されたホロライブだが、新環境でデビューする初のタレントがどのような歩みを見せるか、期待がかかる。ちなみに、筆者の周囲では博士(理学)持ちの宙科そぴあへの注目度が特に高い。
『超かぐや姫!』公式VRChatワールドが公開 2027年には“公式オフ会”も開催へ
『VRChat』では話題作『超かぐや姫!』の公式ワールドが公開された。オンラインイベント「ツクヨミ感謝祭」の実施に合わせて公開されるワールドから、チュートリアルエリアが先行公開された形だ。
ワールドの内容は、フルボイスの月見ヤチヨ(CV:早見沙織)による『VRChat』の基本操作説明と、ゲームコンテンツ。シンプルだが、IPコンテンツ公式ワールドとして求められるものはキッチリ全て詰まっている。
公開と同時に公式アイテムの販売も始まっており、『VRChat』はさながら「2030年のメタバース・ツクヨミ」の先取りとして花開き始めている。
『VRChat』本体の動きとして注目したいのが、2027年5月に開催される公式オフライン交流イベント「OFFKAI2027」だ。米国サービスである『VRChat』のユーザー向け公式イベントが、日本で実施されるのはなかなかに興味深い。
📢OFFKAI2027 ~VRChat OFFICIAL MEETUP~📢
VRChat公式がお届けする
ユーザー向けオフライン公式イベント‼️
📅2027年5月22日(土)・23日(日)
📍秋葉原UDXにて開催します✨️
イベント情報はこのアカウントから配信します!▼公式サイトhttps://t.co/SdgYFaFcoL#OFFKAI_VRC pic.twitter.com/qlbXxaQJzz
— OFFKAI2027 ~VRChat OFFICIAL MEETUP~ (@OFFKAI_VRC) September 25, 2026
イベントの主な内容は、クリエイター即売会、VRデバイスの展示・体験、交流ラウンジ、800人規模の懇親会。この内容は、共同開催のポリゴンテーラーコンサルティングがここ数年開催してきたユーザー向けオフラインイベントのものを踏襲しており、事実上このイベントの拡大発展型と見ることができるだろう。
上述の『超かぐや姫!』公式ワールド、および10月まで公開されている初音ミク公式ワールドは、先日のアップデートで公式の「日本ユーザー向けワールド」のセクションに移動している。ビッグネームのIPを取り入れ、ユーザー向け公式イベントも打つことで、さらに日本ユーザー拡大と訴求につなげようとするVRChat社の意向が垣間見える。