にじさんじ・魁星が残してきた“鮮烈な印象”の数々を振り返る 人柄、特技、性格……どこを取っても魅力だらけの注目ライバー

にじさんじ・魁星の魅力と功績を深掘りする

 現在のVTuberシーンにおけるトップランナーのひとつであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。

 メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や、企画の監修、主に一人ひとりのライバーが主導して進む「歌ってみた」などの動画のほか、ここ数年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加してきた。

 育成プロジェクトである「バーチャル・タレント・アカデミー(VTA)」からも新規ライバーがデビューし、現在150名を超えるメンバーが所属・活動しているにじさんじ。その層の厚さでシーンに大きな影響を与えている。

 Idios、Oriens、Dytica、みたらし団と続いた“2023年期”。現在のにじさんじ人気を支える彼らグループの後を追うように、2024年以降デビューした3SKMから、今回は魁星(かいせい)について追いかけてみようと思う。

細目、丸形サングラス、大量のアクセ……妖しい雰囲気を醸し出す美青年・魁星

 魁星は、2024年3月15日にYouTubeで初配信、デビューしたにじさんじのタレントである。

 白いオーバーサイズの上着に、黒・緑・オレンジが映える柄の入ったシャツとボトムス、左側で長髪をゆるく結った髪型。紫の丸形サングラスに、マニキュア、指輪・イヤリング・ネックレスといくつものアクセサリーをつけ、キッとつりあがった細目であることも影響し、近寄りがたいムード満々である。

 すこし斜め上からの見解かもしれないが、中華風の服装を身にまとい、細めのまなざしを色つきの丸眼鏡で隠しながら、にんまりと笑う美男子像やキャラクター像は、昔から一定の人気を集めてきていると筆者は感じている。そんなファーストインプレッションそのままに、魁星はデビュー後から現在まで根強い支持を集めているようだ。

【初配信】いらっしゃい。鍵屋『魁星』にようこそ。【魁星/Kaisei/にじさんじ】

 一方、実際の魁星はというと、ビジュアルから漂う怪しげなイメージとは違い、かなり素朴で穏やかな性格の持ち主である。

 声色、トーン、口調含めて、熱っぽさや冷たさを必要以上に感じさせない話しかたに、彼の素朴な人柄があらわれている。言葉選びやイントネーションが関西方面のそれになることもあるが、その辺りも含め、温かみがあるように感じられるのではないだろうか。

 声色・しゃべり方につられるように、魁星自身もどこかホッコリとする一面をみせてきた。初配信で自身のプロフィールを明らかにした際、特技に挙げたのが「ぬいぐるみ作り」だ。そんな素朴で微笑ましい趣味に対し、コメント欄には「かわいい!」というコメントが多く書き込まれた。そして、ドイツ製の生地を輸入し、実際にぬいぐるみを制作していく流れを見せたのだった。

 手作り感がある愛らしいテディベアが完成すると、集まっていたリスナーからの驚きと称賛のコメントであふれたのだった。

 VTuberとして活動をスタートしたあとも、にじさんじ公式番組『LOCK ON FLEEK』に北小路ヒスイとともに出演した際には、“ロクフリ”オリジナルテディベアの制作に関わるなど、そのセンスを見せてくれている。

北小路先生&魁星先生監修!番組オリジナルテディベアを作ってみよう! #ロクフリにじさんじ

 ぬいぐるみ作りが得意になったのは母の影響だと話しており、ぬいぐるみだけでなくガンプラやミニプラなどのプラモデル、衣服やコスプレ衣装も過去に制作した経験がある。「『進撃の巨人』のミカサ・アッカーマンのコスプレ衣装と立体起動装置を作った」経験を笑みを浮かべながら話している。

 また、同期3SKMのメンバー3体分のぬいぐるみづくりを配信でおこない、後日自身のXに投稿すると、にじさんじファンを中心に「かわいい!」の声を集めることとなったわけだが、その後魁星の手では収まらない規模にまで「ぬいぐるみ」は規模を広げていくことになる。

【ガチで作ってみた】3SKMのクマのぬいぐるみを作る作業配信【魁星/Kaisei/にじさんじ】
#3SKMベア 新登場 #3SKM

 当時のリプライでも「商品化してほしい」という声がいくつかあがっていたが、この配信で制作された3SKMのくまのぬいぐるみをベースにして、さまざまなグッズが販売されるようになると、さらに「3KUMA」という名前でマスコットキャラクター化へと発展した。

 2025年3月からは3SKM公式チャンネルにて3KUMAのショートアニメが投稿され、そのゆるふわでピュアな空気感に感化され、3SKMのファンが一気に増加することとなった。3人のユニット活動の一役買うレベルにまで、その規模が拡大したのだった。

【さんくま】はなび #さんくま #anime #にじさんじ #ショートアニメ

 ここ数年でにじさんじを知った方なら、にじさんじの面々をテディベアのようにどうぶつマスコット化した「にじたうん」をご存知のかたも多いと思う。こちらがスタートしたのが、2025年9月頃のことだ。

 この1~2年の間に高まったにじさんじのパペット・ぬいぐるみ人気を時系列として簡単に振り返ってみると、「にじたうん」の先駆として3KUMA、アイディア元として魁星の手作りテディベアがあったように筆者には見えてくる。

 もしそうだとするならば、『にじさんじフェス2026』において巨大ブースとして展示コンテンツになっただけでなく、にじさんじのファンに「ぬい活」を広め、ANYCOLOR社の売上に大きく寄与したのだから、その貢献は計り知れない。

 本当にそのような大きな影響があったのか実情は定かではないし、筆者の考えすぎだと思ってもらって構わない。だが魁星が「ぬいぐるみ作り」に力を注いでなければ、少なくとも彼自身はもとより、3SKMの活動はもっと別の姿・歩みをしていたかもしれない。外すことの出来ない功績といえるのではないだろうか。

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