三田麻央が“自分の声のAIパペット”と共演 『ラジオ変声期』9月6日深夜に放送
株式会社バスキュールが企画・技術開発を手がけるフィジカルAIを活用したテスト特番『ラジオ変声期』が、9月6日25時(9月7日午前1時)よりラジオ日本で放送される。
本番組は10月以降のレギュラー化を見据えたテスト特番で、パーソナリティは元NMB48の三田麻央が務める。共演するのは、昭和で時間が止まった小学5年生の男の子「昭ちゃん」と、令和を生きる女子高生「令ちゃん」の2人。両者は生成AIで会話し、その感情がロボットアームの動きになるパペットとして設計されている。声はいずれも三田麻央本人の声をモデルにしたAIボイスで、パーソナリティは3人だが、声の出どころは1人という構成になっている。
番組でパペットが用いられるのは、リスナーに見せるためではなく、三田が目を見て話す相手をつくるためだと説明されている。ラジオはフィジカルが原理的に届かない媒体だが、この番組のパペットはリスナーのためではなく、パーソナリティのための演出装置として設計された。昭ちゃんと令ちゃんが次に何を言うかは三田自身も知らされておらず、目の前に相手がいることで、驚き、笑い、ツッコむといった反応が生まれる仕組みだ。
一人の声で複数のキャラクターを演じ分ける手法自体は新しくはないが、本番組がトライするのは、声を分けた本人がその声に驚かされる側にまわる点にある。番組ではリスナーから寄せられた悩みに、昭ちゃんと令ちゃんがそれぞれの時代感覚で答えていき、最後に相談者へ贈りたい曲をそれぞれの時代から選ぶ構成となっている。
バスキュールは、人間の共演者をAIに置き換えるのではなく、AIだからこそ存在できる2人の共演者を新しくつくることを試みているという。「自分の声から生まれた2人のAIパペットと共演する」というこれまでのラジオには存在しなかった役割を、三田が担う。バスキュールが自ら企画し、スポンサーとして番組を立ち上げており、自社のCMは一本も用意していない。
■コメント
・朴正義(株式会社バスキュール 代表取締役)
AIで、世界の声変わりが始まった。ボクは、今の時代をそう捉えています。その感覚をド直球に込めてみたのが、『ラジオ変声期』というタイトルです。
うまく声が出ない。ノイズが混ざる。昨日までのやり方が、急に通用しなくなる。でも、一度、声変わりが始まったら、もう元には戻らない。だったら、元の声を懐かしむより、この先どんな声になるのかを楽しみにしたい。完成形を模索するのではなく、変わりゆく途中の声を、愛すべき対象として、楽しんでみたい。基本は聞くだけのラジオなのに、AIパペットを開発して、音声や映像だけで終わらない手触り感にも挑戦したい。
そんな無鉄砲な実験に賛同いただいたラジオ日本のみなさん。そして、どんな番組になるのかまだ誰にもわからない段階で、MCを引き受けてくれた三田麻央さん。心から感謝しています。
9月6日、電波に乗せてみた声が、この先どんな声に変わっていくのか。リスナーのみなさんと一緒に、その「変声期」を楽しめたらと思います。
・髙橋洋一(株式会社アール・エフ・ラジオ日本 代表取締役社長)
AIの台頭により、世の中が変化の波に呑まれています。
ラジオはこの変化の波にどう向き合えばよいのか、今回バスキュール様からご提案をいただき、トライする良い機会となりました。
生身の三田さんと、三田さんの声をモデルとした2人のフィジカルAIパペットとが、エンタメに挑戦する。映像のない音声メディアのラジオという舞台で。
「ラジオ変声期」でラジオの新たな可能性を感じていただければと思います。
・桟義雄(株式会社バスキュール Physical AIエンジニア)
爆笑するほどの会話を、AIとしたことはありますか?
賢さに感心したことは何度もある。知識量に圧倒されたことも。でも、涙が出るほど笑ったことは、たぶんまだない。笑いは、常識から少しはみ出したところで起こります。AIに笑いを求めても、賢く無難な答えが返ってきて、がっかりしたことはありませんか。
おもしろさはギリギリの線の上にあります。完全に予想どおりなら退屈で、完全に予想外なら意味不明。その中間の、予想内とも予想外ともとれる細い線。人間味とAI味が絶妙にブレンドされたその一瞬にだけ、爆発は起こります。
そして、彼らには身体があります。AIが変なことを言えば、それはエラーです。でもパペットが変なことを言えば、それはボケになる。手があり、首があり、うなずきがあり、間がある。身体は、ズレを笑いに変換する装置です。
そんな爆発が起こるかもしれない。彼らの活躍にご期待ください。
・三田麻央(番組MC)
収録前は、人間のパーソナリティが私一人ということで、正直かなり緊張してブースに入りました。でも始まってみると、昭ちゃんと令ちゃんの思いがけない返しに何度も救われて、気づけば純粋に会話を楽しんでいました。
AIと話しているというより、パペットを通して二人の表情やキャラクターが見えてくるような感覚で、私自身にとっても新しい体験でした。かなりの量を喋ったはずなのに、不思議と疲れていなくて、「これが新しい時代か」と。
最初は不安も大きかったですが、今はもうレギュラー化が楽しみです。リスナーの皆さんにこの会話がどう届くのか、そこも含めてワクワクしています。
■放送情報
『ラジオ変声期』
放送局:ラジオ日本
放送日時:9月6日25時(9月7日午前1時)
radikoタイムフリー:9月7日
Podcast配信:9月14日
出演:三田麻央、昭ちゃん、令ちゃん
提供:株式会社バスキュール
企画・技術開発:株式会社バスキュール
※10月以降のレギュラー放送を見据えたテスト特番