SHIBUYA TSUTAYAは10月16日から4日間にわたり、「ポケットモンスター」（ポケモン）シリーズ最新作『Pokémon LEGENDS Z-A』（以下、ポケモン L Z-A）スペシャルイベントを開催している。

　同店舗では、10月16日に発売を迎えたSwitch/Switch2用ソフト『ポケモン L Z-A』の発売を記念した特別フロアを展開。期間中は店内1階がポケモン仕様となり、最新作の体験スペースやフォトスポット等が設置されているほか、時間帯に応じた2種類の試遊プログラムも用意される。

　本稿では、10月16日より開催されている『ポケモン L Z-A』スペシャルイベントの模様をレポート形式でお届けする。

SHIBUYA TSUTAYAがポケモン一色に 巨大モニターとフォトパネルが空間を彩る

　渋谷駅から程近い場所に立地していることもあり、時間帯を問わず大勢の人々で賑わうSHIBUYA TSUTAYA。その店内へ足を踏み入れた瞬間、まず目を奪われたのは、人の往来で賑わう入口付近に設置された巨大モニターだ。

　画面には『ポケモン L Z-A』のプレイシーンが映し出されており、行き交う人々が足を止め、「ポケモン」シリーズ最新作の映像をじっくりと眺めていた。モニターに映る「ミアレシティ」の街並みは、『ポケットモンスター X・Y』を遊んだことがあるユーザーならより一層胸が高まるはずだ。

　ゲーム映像を映す巨大モニターだけでなく、店内全体に施された照明や装飾も、作中の空気感を現実に持ち込んだかのような作りになっている。例えば試遊コーナーの入口は、ポケモンジム（シリーズ恒例のバトル施設）を彷彿とさせるデザインなのが印象深い。そのまま店内を見渡すと、シリーズを象徴する「ピカチュウ」をはじめ、「ワニノコ」「ポカブ」「チコリータ」の大型バルーンフィギュア……等々、様々なポケモンをあしらったフォトパネルや展示物が点在していた。

　後述の試遊プログラムに加え、店内ではポケモングッズの販売も行われており、平日にも関わらず店内は終始にぎやかな雰囲気に包まれていた。通りすがりの来場者や観光客の姿も多く、筆者を含むメディア関係者やファン層が混ざり合う現地の空気感は、「ポケモン」というコンテンツが多数の人々に親しまれていることをあらためて感じさせてくれる。

渋谷に広がるミアレシティ　4人対戦で感じた「ポケモン」シリーズの新境地

　そして今回のイベントが特筆すべきは、単に『ポケモン L Z-A』の作中世界を再現した演出に留まらず、”昼と夜で体験が変わる”というユニークな設計を採用している点だ。

　昼の部では「ワイルドゾーン」をテーマに、探索や「メガシンカポケモン」とのバトルを体験できる一方、夜の部では雰囲気が一変。照明が落とされ、街のネオンを思わせる紫や青の光がフロアを照らす中、会場を訪れたイベント参加者による4人対戦イベント「Z-A Battle Club」がメインコンテンツとして登場する。

　筆者が訪れたのは、この”夜の部”である。今回が『ポケモン L Z-A』初体験だったものの、5分ほどの操作説明を受けてさっそく4人対戦バトルにチャレンジしてみた。

　『ポケモン L Z-A』はリアルタイムでバトルが進むため、「どのポケモンを戦闘に出すか」「どんな技を使ってたたかうか」といった判断を瞬時にくだし、戦いを有利に進める必要がある。それが対人戦ならなおのこと、「3分以内にどれだけのポケモンを倒すことができるか」という目的のもと、4人が入り乱れるバトルはさらに激しさを増していく。また本作では複数のポケモンに技が命中することもあるので、「発動が遅い代わりに広範囲に及ぶ大技を狙う」といった具合に、従来のシリーズ作品とは異なる戦略性も感じられた。試遊中はイベントのスタッフが積極的に声をかけてくれるので、初めてのプレイでも気持ちよく、そして対人戦のスリルもしっかりと味わうことができた。

　全体を振り返ると、昼夜で表情を変える店内の演出や、『ポケモン L Z-A』の試遊プログラムなど、作品世界と現実空間が重なり合うような没入感が印象的だった。会期中は時間枠によって内容が変化するため、昼・夜どちらに訪れても新たな発見があるだろう。ポケモンシリーズのファンはもちろん、ゲームをきっかけに渋谷の新しいカルチャー体験を求める人にもおすすめしたい。

　SHIBUYA TSUTAYAの1階を使った『Pokémon LEGENDS Z-A』スペシャルイベントは、10月19日19時まで開催中。体験コーナーへの入場方法や混雑状況は公式サイトで確認のうえ、時間に余裕をもって足を運んでほしい。