そんなケムリだが、最近の動画では、誰もが待ち望んだ「くるま」との絡みが見られた。「街のくるま」にツッコミまくり、「くるまと漫才」をしていた。

　どう考えても成立するはずがない無茶苦茶な企画なのだが、ケムリは違う。「街のくるま」に対して、外車には「金持ち確定」、タクシーには「自分のために走れ」「タクシー会社って違うとことライバル意識とかあんのかな？」、黒いバンには「怖い人乗ってるかも」、スモークがかかっている車には「中見せろよ。なんで見せてくれねぇんだよ中を」、社用車には「お仕事お疲れ様です」、教習車には「教習中にはまだ世に出すな」、自転車には「チャリで車道って走っていいのか？」と、時には辛辣に、時には上品に、時にはメッセージ性を含ませながらツッコミを入れる。

　さらに「くるまと漫才」をすれば、

ケムリ「デケェなぁ！」
くるま「…」
ケムリ「なんか喋れよ！」
くるま（ヘッドライトピカー）
ケムリ「なんで光ってんだよ！光るな！暗転中目立つだろ。」
くるま（ワイパーウイーン）
ケムリ「いやいやいやみたいなことなのか知らないけど！」

　と、人間と無機物ができる最高クラスの漫才を披露していた。その全貌は、ぜひ動画で確認してもらいたい。

　ついに人間以外とのお笑いを実現させた松井ケムリ。彼がこれからいったいどんな芸人になっていくのか。私には想像もつかない。そして再び完全体の令和ロマンになった時、どんな漫才を見せてくれるのか、楽しみに待ちたい。