2023年10月15日、人気YouTuberのタケヤキ翔が、自身のチャンネルを更新。今回の動画では、同年5月10日に投稿した車上荒らしの件のその後の展開について言及した。

　以前車上荒らしにあった際は、怒りと驚きを見せながらも、冷静に事件について話すタケヤキ翔の様子が映し出されていた。事件当初、車に乗った瞬間あまりの車内の荒れ模様に異変に気づき、ETCカードや車に積んでいたゴルフバック、ゴルフクラブが盗まれていることが判明した。タケヤキは「YouTuberをやっているからこそ、動画に上げることでモヤモヤが解消されることはよかった。ネタにできるから」と発言した。しかし交番に届けを出すとなった際、現実を帯びて来たのか「うわ〜。辛い。ガチなやつやん」と大きな不安をこぼす姿を見せていた。この動画では、実際の防犯カメラの生々しい映像や警察との会話のやり取りなども紹介され、一時話題となっていた。

　そして5ヶ月に及ぶ捜索の結果、犯人が捕まったことを報告。捕まったことに関しては驚いた様子はなく「朝方急に電話がかかって来たんですけど、犯人って捕まるんやって感じでした。これはヤフーニュースに載りますね」と明るく話していた。警察はタケヤキに「犯人は何百件も同じ犯罪を行っている人物。証拠がなく起訴が難しい」ということを伝えた。また、犯人は大阪の50代男性ということも明かされた。

　その後も、自身でつくった唐揚げを頬張りながら「ゴルフバックも1年くらい使っていなくて、処分しようかなと思ってたし、ポジティブに考えれば盗んでくれてよかったわ」と前向きなテンションで振り返った。

　しかし、今回の一連の出来事は笑いごとにしてはいけないのが現実だろう。とくに、プライバシー問題が常に隣り合わせになってしまうYouTuberにとっては見逃せない事件のように感じる。たしかに動画のネタにできることはプラスではあるが、ほかにも多くのYouTuberが住所を特定されたりと、知名度があるゆえ日々の生活にリスクを背負っている。

　今回は偶然タケヤキ翔を知らないものの犯行だったようだが、今一度、視聴者とインフルエンサーの距離感を問題視するためのきっかけとしてもいいのではないだろうか。あらためて、YouTuberという職業の背負うリスクを考えさせられる一件となっていた。