お笑い芸人の江頭2:50のYouTubeチャンネルでは、“初めての〇〇シリーズ”という企画が、人気のコンテンツとなっている。最近では「江頭58歳、初めての冷凍食品」という動画が、一時急上昇入りを果たすなど、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。今回は、上記の動画から、その人気の秘密を紐解いていく。

忖度のないコメントが人気の火種に

　“初めての〇〇シリーズ”の始まりは、2021年6月11日に投稿された 「江頭55歳、初めてのマクドナルド」という動画だ。マクドナルドは「フィレオフィッシュしか頼んだことがない」という江頭に、ほかのメニューも食べてもらうという企画になっている。だが、ビックマックは「フィレオフィッシュより美味くないね」とコメントし、50点の評価。てりやきマックバーガーは「肉は薄いし、レタスはシャキシャキ感がない」と30点の酷評をつけた。この忖度のなさが話題になり、“初めての〇〇シリーズ”は人気企画となった。

　今回投稿した「江頭58歳、初めての冷凍食品」でも、その忖度のないレビューが炸裂している。裏方のブリーフ団が提案したのは、ニップンが販売している『よくばりプレート　和風おろしハンバーグ&香味醤油スパゲッティ』だ。ほかの団員は「ボリュームがあるのにさっぱりしていて良い」と高評価だったが、江頭は「味がイマイチ 」とバッサリ切り捨てた。

　辛口商品レビューといえば、登録者数143万人の人気YouTuber「SAWAYAN CHANNEL / サワヤン チャンネル 」も有名だ。サワヤンはフィジーク大会への出場経験もあり、体づくりの基本となる食への造詣が深い。そのため、レビューも原材料など細かいところまでチェックし、正直な辛口評価を行う。

　2組に共通して言えるのは、どんなコメントが飛び出るかが読めない“ドキドキ感”があるということだ。予定調和のコメントではないところが、視聴者の興味をそそるコンテンツになっている理由なのだろう。ちなみに2組とも、おいしいと感じたものはしっかりと高評価をしてくれるので、決して辛口のコメントだけではない。

“初めて”の体験を素直に受け入れる

　江頭の“初めての〇〇シリーズ”は、食べ物だけではない。2021年8月27日には「江頭56歳、初めてのAmazon」という動画を投稿している。検索窓に欲しいものを打ち込めば、なんでも購入でき、早ければ翌日に届くというサービスに対し、「すごいね、すげー便利じゃん！」とひたすら感動している様子だった。ほかにも、江頭はIKEAやKALDIなどさまざまな買い物に挑戦している。知らないことに対して毛嫌いせず、健気に挑戦する性格に視聴者は好感を持っているようだ。

　“初めての〇〇シリーズ”は、新たな視点から江頭の人柄を映し出してくれる企画となっている。その飾らない人柄でいろんな初めてに挑戦する姿を、これからも届けてほしい。