2023年7月29日、女性コンビYouTuber・チキチキバンバンが8月末をもって活動を休止することを発表。今月3日には人気YouTuberのてんちむが無期限活動休止を発表するなど、女性クリエイターが相次いで活動に区切りをつけることがわかった。今回はチキチキバンバンの動画から、女性クリエイターがYouTube活動を継続する難しさを考えてみたい。

　「ちも」と「まりこ」からなるチキチキバンバンは、DIY初心者のふたりが「移動できる部屋」×「絶景」を目指し、キャンピングカーをDIYする様子を記録したチャンネルだ。100万円で購入した中古の救急車をキャンピングカーに作りかえるDIYに挑戦する企画が話題を呼び、チャンネル登録者数は10.9万人を記録している（2023年8月6日時点）。

　7月29日に投稿した動画で、「2023年8月末をもってYouTube活動を休止することになりました」と発表したチキチキバンバン。ちもは続けて、1〜2年前からまりことともに活動休止の時期を話し合ってきたことを明かした。もともとふたりはYouTubeでの活動は2年間ほどと考えていたそうだが、気づけば4年が経過。活動開始から2年経ったころ、活動休止について考えはじめたという。

　気になる休止理由は「やり切った」。目標としていた「チャンネル登録者数10万人突破」「キャンピングカーを作って車検を通す」「その車で旅をする」という3点すべてを達成し、これまでの活動に満足したようだ。ふたりとも既婚者であるチキチキバンバンだが、「旦那さんに辞めてほしいっていわれたわけではない」と、家族からの反対ではないと説明。それでも「そろそろ私たちも家庭のことを考えていい時期かなと思う」「もうちょっと若かったらまだまだやってると思います」という言葉からは、若干だが家庭とYouTubeの活動の間で揺れ、楽しかった日々に別れを告げる寂しさが伝わってくる。

　今後については、ふたりとも「まだ決まっていない」とのこと。まりこは「一般的な社会人としてやっていこうかなと思っています」と述べている。なおふたりがDIYしたキャンピングカー「チキバン号」は、オークションを通して、希望者に譲渡するという。動画の投稿に関しては、現在投稿中のキャンピングカーでの旅・九州編のあとに、車の修繕の様子やふたりの最後の旅の公開が予定とのこと。8月末までに公開しきれなかった場合は、動画投稿のみ9月に持ちこされるという。